スーパースポーツの中心はかつて750㏄でした。これは当時のレースレギュレーションが大きく影響していて、特に4スト市販車ベースのTT-F1クラスの上限が750㏄になった1984年以降はレースでの勝利のために急激に高性能化しました。その頃も750㏄以上のスーパースポーツは存在したが、スタイルはともかく実質的にはスポーツツアラー的な存在でしかありませんでした。しかし90年代に入ると、よりパワフルで高性能なモデルを求める声が高まったこと、そして急激な技術の進歩によって、大排気量スーパースポーツの新しい扉が開かれたのです。
そんな1000ccスーパースポーツの2009・2011年モデルを覚えてますか?

【2009】R1の国内仕様が発売開始!:ヤマハ YZF-R1

(オートバイ©モーターマガジン社)

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R1の歴史上初となる国内仕様で、最高出力145PSに設定されるが、車体構成は輸出仕様と共通。パワー特性を切り替えられる「ヤマハDモード」も装備。

基本的にマシン開発は、市販車とMotoGPマシンは全く別の部隊で行われる事が多い中、このR1の開発はMotoGPのYZR-M1のテクノロジーをR1の開発陣が学ぶところから始めるという、今までに無いほどのM1直系マシンとも言えるマシン性能で発売されました。

【2011】10Rの最高出力が200PSに到達!:カワサキNinja ZX-10R/ABS

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フルモデルチェンジで最高出力は静止状態ですら200PS、走行風による過給が加わると最大209.9PSをマーク。超高精度ABSである、KIBS装着車もラインアップ。

デビュー以来初のフルモデルチェンジモデルとして話題を集めた2011年式ZX-10R。エンジン、フレームが完全新設計となり、新たに先進的電子制御システムも投入された、当時の最先端テクノロジーを凝縮したモデルでした。