こちらの連載では、MAZDAロードスターユーザーやファンには嬉しい身近なショップやイベント情報をお届けする「ROADSTER BROS.(ロードスター ブロス)」Vol.10より、世界に名だたるライトウェイトスポーツとして進化し続けるロードスターの魅力と、ロードスターファンの手によって開催された心躍るイベント情報をご紹介していきます!(あぁこ@ロレンス編集部)

『富士チャンピオンレース・シリーズ』

富士チャンピオンレース・シリーズは、日本を代表する多くレーシングドライバーを輩出した、JAF公認競技として富士スピードウェイにて、10年以上続いてきた伝統あるレースです。
マツダ新旧ロードスター対決など多種様々なクラスの実力は非常に拮抗していて、毎戦のごとく熾烈なバトルが繰り広げられるそうです。富士チャンピオンレースの多くのカテゴリーの中でもトップレベルのコーナーリングスピードを誇るロードスターは、日本一のホームストレートでも最速バトルが見られるので、4世代のロードスターの走りが気になりますね!!

最大の魅力は、直線ストレートでの 熱き最速バトル!!

4月2日の開幕戦はご覧のような激しい雨。NゼロとN1が初めて混走となり、昨年までの両者の間をとって9周で決勝が行われた。

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日本国内のサーキットで全世代のロードスターが出場できる公認レースが用意されているのは、ここ富士スピードウェイのみだ。たとえば一番歴史あるN1レースだが、現在は初代NA型しか出場していないものの、NBもNCも出場可能なレギュレーションが用意されている(実際にNBは参戦したマシンもいる)。

同じナンバー付きレースでもパーティレースがNB以降のNRAグレード限定なのに対して、富士チャンピオンレース(以下FCR)はベース車のグレードは問わないため、NC型のRHT車両なども出場可能。 可能な限り門戸を広げるというのが富士のスタイルだろう。
その一方でNA型とNB型のナンバー付きが出場するロードスターカップ(以下RSC)は、エアロパーツ やオーバーサイズピストンが許されるなどチューニングの幅がかなり広いため、ショップやパーツメーカーにとって活躍の余地があることが魅力にもなっている。

タイヤも一時は韓国のクムホのワンメイク状態から、とくにウェットではブリヂストンの強さが目立って戦国時代に。また、ここ数年はレース界全体の流れと同様に、エントリーの減少傾向がFCRでも悩みの種だ。とくにロードスターは門戸が広いのが災いして、クラスによっては参加台数が極端に少なくなって、バトルの楽しみが失われれてしまうケースが頻発。不成立が続くNB6に続いて、 NA6とNA8も表彰台が寂しくなるような状態。このあたりは主催者も頭を悩ませていることだろう。

それでも、東北RSCとのレギュレーションの共通化や、NC型以降 はパーティレースにもお互いが出られるなどの歩み寄りは、参加者目線で考えると大歓迎。今後もこうした動きが加速することを期待したい。(原文のまま)