死ぬまで現役。そうでなくっちゃ嘘だろ？〜 俺も歳だな、なんて嘆く前に走ろうぜ！

いつか乗れなくなる。もしくは楽しめなくなる。そう思ったら余計にいま楽しんでおかねば・・・そんなふうに焦る自分がいるんだ。
若いライダーが女の子を乗せて流しているのを、これみよがしに抜いてみたり。まだまだ俺は速いんだと自分に言い聞かせつつ、実は自分が老いていることを見せつけられるんじゃないかと、怯えている。

若者には、君にはかなわないさ、君のバイクの方が速いさと口で言ってみたものの、まだまだお前なんかにゃ負けねえさと心の中では呟いている。
これだよ、まさに中年の危機、ってやつなのさ。

そんなとき、一人の老婦人が声をかけてきたんだ。
まるで俺の心の底の怯懦を見透かしたようにさ。