オイルフィルターにも注意

(Bikers Station@モーターマガジン社)

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佐藤:オイルフィルターも重要です。オザワR&Dのお客さんで、洗えるメッシュタイプのフィルターを付けている人がいたんだけど、あの話をここでしてください。
小澤:紙のフィルターに比べてオイルが流れる抵抗が少ないから、そのぶん性能が上がるというんだけど、説明書を読んだら、50ミク ロン(μ)までの異物を取り除くって書いてあった。だけど、クランクメタルのクリアランスは上下合わせて35μぐらいでしょう。ということは、片側は17.5μしかないわけで、そこに50μの異物が来たらだめですよね。
佐藤:μとか書いてあると大丈夫な気がするんだけど、そんな商品もあるんですね。
源さん先生:50μなんて、論外だよ。エンジ ンオイルフィルターはメッシュの種類がいろいろあるんだけど、普通の紙のフィルターは2~3μまで取るはずだよ。
小澤:そうですよね。メタルとクランク軸の クリアランスが17.5μしかないんだから。
源さん先生:それに、フィルターを通るオイ ル抵抗を少なくしたとしても、普通の使い方ではパワーロスが減ることはほとんどない。そんなことよりも、ゴミがオイルラインに入るほうが問題です。それにリリーフバルブが 付いているので、一定以上の高圧になると、オイルは別の通路から逃げてしまう。

オイル交換は自分でやっても、オイルフィルターにまで気が回る事は少ないのではないでしょうか?
オイル交換は5000㎞ごとに1回、そしてオイル交換2回にオイルフィルター1回交換を基準に交換するのが理想だそう。エンジンのコンディションがいいバイクでも、クラッチのフリクションディス クが減ると、そのカスが溜まるので、 バイクのコンディションに関わらず時期が来たら交換を習慣化すれば、オイルも長持ちして、エンジンへの負担も少なくなるはずなので実戦して欲しいメンテナンスの1つです。