東本昌平先生監修のモーターサイクルムックマガジン『RIDE53』。今回は、巻頭に収録された東本先生書き下ろしの漫画作品「on the bum」をご紹介します。登場する男性二人は、それぞれCBR600RRとW650に乗る玄人。どんな物語が展開されるのでしょうか。

ON THE BUM

©東本先生/モーターマガジン社

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峠で出会った二人のライダー。話しかけた若い男性はHONDA DBR600RRに跨り、ベンチに腰掛ける中年男性はKAWSAKI W650に乗っています。

それにしてもこの二人、どうやらはじめて出会った見知らぬ同士のようですが、まるで以前からのバイク仲間であるかのように自然に話を進めます。

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よく読んでみるとお互いに名前すら名乗り合っていないのに、中年男性は若い男性に優しく語りかけます。

「あなたがこの先ずっとバイクに乗り続けるならば、わたしが走ってきた距離とは比にならないはるか遠くまで行けるほど長く、多様な道を走ることができるでしょう。どこまで行くのかどこに行くのか・・・良い人生をね。」

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これはバイク乗り同士ならではの会話だなあと感じます。
みなさんさまざまな趣味関心をお持ちかとおもいますが、その中でもバイクというのはやはり特別な存在で、バイクの楽しみ・喜び・生き方を共有出来るバイク乗り同士は、目を合わせて、バイクを隣り合わせるだけで通じ合うものがあるのかもしれません。

良い人生を。この言葉は男性のいろんな思いや今までの人生が詰まった非常に深い一言であるように聞こえます。それを自然に相手に言えるってスゴイことですから。

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バイクと共に、良い人生を

作品内で二人が乗るバイク。(左)HONDA CBR600RR(右)KAWASAKI W650

ミドルクラスは先日ご紹介しました が、その良さはまだまだ語りつくせないほどあります。『RIDE35』で、その続きをどうぞ。