クルマと同様にバイクの動力の電動化は、実用化に向けてどんどん研究が進んでいるようだ。バイクは趣向性の強い乗り物でもあるので、ガソリンエンジンの魅力は捨てられることはないと思うが、電動モーターの優位性やあるいは電動バイクならではの面白さが、評価される時代がそのうちやってくるのかもしれない。

深い森の中を走る「エレクトリック・マウンテントレール PED2」

走る姿はヤマハが生んだといってもいいツーリング・トライアルバイクの名車「スコルパ TY-S125F」を思わせる。

ゴーグルがわりのサングラスではなく走行情報などが走りながら得られるスマートグラス。

スマートグラスから見たイメージ画像。ナビ情報なども表示されるようだ。

電動バイクらしい未来的なデザイン。

ヤマハが東京モーターショー2015で発表した「エレクトリック・マウンテントレール PED2」。オフロードタイプの電動バイクのコンセプトモデルだ。多くの人にはトレッキングバイクの名車セローを思わせるデザインに写るだろう。トライアルが好きな私には、ヤマハが生んだといっても過言ではない、ツーリング・トライアルバイクの名車「スコルパ TY-S125F」がその姿に重なった。

このコンセプトマシンの特徴としては、走りながらナビをはじめ様々な走行情報が得られるスマートグラスや、人体認証で車両の起動なども行うスマートウォッチが目をひくが、やはりオフロードバイクとしての走行性能を考えてみたい。

トライアルバイクでは早くから電動バイクの実用が進んでいて、プロライダーによるデモンストレーションは私もしばしば目にしている。初動で最大トルクを発生し、安定した出力を提供する電気モーターの特性は、意外とオフロードバイクに、特にトライアルを含めて自然の地形を相手にするトレッキングバイクに向いているかもしれないと思っていたのだ。

このPED2は走行モードにマニュアルとオートマチックが選択できる。さらにクラッチを使って後輪の駆動力をコントロールできるという。つまり半クラッチを使ってマシンの挙動をコントロールできるってことだね。電気モーターを半クラッチでコントロールする操作感はまだ想像がつかないけど、ガソリンエンジンより優しく大地を捉えてくれそうな気がする。

PED2の公式映像では、古澤恵ちゃんの素敵なライディングとともに、電動トレッキングバイクの未来が描かれている。静かに走る電動バイクなら、深い森の中で自然と一体となる新しい感覚が得られるかもしれないね。