ライダーたちの安全が第一・・・
今シーズンのFIM EWCは、昨シーズン王者のSERT=スズキ・エンデュランス・レーシング・チームと日本のヨシムラが組んで参戦したり、渡辺一樹や高橋裕紀ら有力日本人ライダーがフル参戦をしたりと話題が豊富です。そしてシーズン開幕戦の第44回ルマン24時間は、獲得できるポイントの多い24時間レースのひとつとして、また今年の各チームの仕上がりを知ることができる一戦として注目が集まっていました。
しかし、ルマン24時間主催者のオートモビル クラブ デ ルエスト(フランス西部自動車クラブ)、そしてFFM(フランスモーターサイクル連盟)とFIM(国際モーターサイクル連盟)は、ルマン24時間の4月開催の中止を先日発表しました・・・。
フランスでは1月からCOVID-19の変異株による感染拡大が急加速し、4月3日夜からは3度目となる外出制限が始まりました。国内で1日の感染者が6万人近くに上がる日もあり、医療体制も逼迫状態に陥っています。このような状況のなかでルマン24時間を行っても、ライダーほか関係者たちに確実な医療サービスを行えないおそれがあるため、主催者らの決断は正しいことに違いないです。
新たな開催日程は、近日中に公表される予定とのことです
なお主催者たちは現在、2021年シーズンのルマン24時間の新たな日程を調整中とのことで、近日中にその決定が公表される見通しです。
ひとまず、欧州のCOVID-19感染拡大が今以上ひどくならなければ・・・5月20日〜23日にドイツで開催予定のオッシャースレーベン8時間が今シーズン開幕戦になるでしょう。そのあとは、7月にエストリル12時間、9月にボルドール24時間、そして11月に鈴鹿8耐・・・と続きますが、年内にルマン24時間をリスケジュールするのはかなり大変な作業に思えます。ともあれ、伝統あるルマン24時間レースが、無事今シーズンの一戦として開催されることを祈りたいです。