スーパーポールの予選では、15番グリッドに沈んだレイでしたが・・・
J.レイのタイトル連覇をS.レディングが阻止するには、10月17日(土)の優勝とレイが13位以下が条件・・・。安定感抜群で毎レースきっちり高ポイントをゲットするレイの実力考えると、レディングの逆転タイトルは相当厳しいことは明らかですが、レディングは金曜のフリープラクティスで速さを披露し、初日1番時計をマーク。その維持を見せました。
そして迎えた土曜日のスーパーポール予選・・・なんと、レディングが予選開始まもなくして転倒を喫します!! ドゥカティのスタッフは必死にレディングをコースに戻すために修復作業に奮闘しますが、タイム出しには間に合わずあえなくレディングは最後尾23番グリッドからのレース1のスタートとなってしまいました・・・。
一方、初日4番手だったレイは、レース1でSBK通算100勝と6連覇を決めたいところでしたが、なんとレイもスーパーポール序盤で転倒! そのほかにも転倒者が出たため、予選は赤旗で中断することになりますが、レイは序盤で出したタイムを更新できずなんと15番グリッドという後ろからのスタートを、レース1では強いられることになりました。
レース1はヤマハのT.ラズガットリオグルが優勝!! そしてタイトルの行方は?
予選順位は、今シーズンの優勝経験者のひとりである、トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)がポールポジションを獲得。2番手は先日、来シーズンのチーム残留が決まったレオン・ハスラム(ホンダ)、そして今シーズンSBK初表彰台を獲得するなど成長中のギャレット・ガーロフ(ヤマハ)が3番手に続きました。
レース1のスタート後、後方からの発進となったレイは順調に順位を上げ、わずか3周で3位まで達しました! 一方レディングは最初の2周で8つポジションアップ! しかし11位につけていた6周目に、マシントラブルが発生しあえなくリタイアとなってしまいました・・・。
そして21周のレースは、ホールショットをポールポジションから奪ったラズガットリオグルが見事一度も首位を譲ることなく逃げ切って今シーズン2勝目をマーク! 2位の座は、ドゥカティワークスのチャズ・デイビスがゲット。そして3位にはガーロフが入り、表彰台をまた獲得しました!
結局レイは4位でゴール! 通算100勝はおあずけとなりましたが、6連覇の偉業を日曜のスーパーポールレースとレース2を待つことなく、達成することになりました!
日曜日のスーパーポールレースとレース2では、レイの通算100勝が達成されるのか? そしてカワサキ(379点)とドゥカティ(360点)の、マニュファクチャラーズタイトル争いの行方が、大きな注目ポイントになります。これが最終日か・・・と名残惜しいですが、SBKのグランドフィナーレを楽しみましょう!
SBK2020 第8戦 エストリル レース1
1 T.ラズガットリオグル Yamaha TUR 34'13.229
2 C.デイビス Ducati GBR 3.039
3 G.ガーロフ Yamaha USA 4.220
4 J.レイ Kawasaki GBR 9.645
5 L.ハスラム Honda GBR 15.732
6 A.ロウズ Kawasaki GBR 15.926