査定に関する不安、ありませんか?
みなさんはクルマの査定ってどのように行っているかご存知ですか? 査定してもらったことはあっても、何をどう見ているのかは分からない……という方も多いのでは?
かく言う僕もそのひとり。高く売れればいい……というのは本音だけれど、大切に乗ってきた愛車ですもの、やっぱり何を見て判断しているのかはしっかり把握しておきたい!
ラビットの査定に密着!
ロレンスでは以前、中古車買取のラビットさんに「査定価格アップ術」を取材したことがありました。
そのときの記事はこちら! 高く売りたい人は必見!
そんな経緯もあって、「査定に密着させてもらえませんか?」とお願いしたところ快諾‼︎ 今回の企画がスタートしたわけです。
査定するのは編集部Takaの愛車「MINI クロスオーバー R60」。やっぱり本人がよく知ってるクルマじゃないと分かりませんもんね!
ここからは来店受付から査定まで、実際の流れで紹介していきます。
クルマの売却を考えている方はぜひ参考にしてみてください!
査定するのはこちらのクルマ
車種:MINI R60クロスオーバーJCW (後期)
購入形態:新車(2016年5月)
トランスミッション:MT
型式:CBA-XDJCW
走行距離:45,327km(2020年査定日記録)
車検:令和3年5月19日
使用シーン:仕事や趣味(釣り)
手続きは紙一枚に記入するだけ!
今回お邪魔したのはラビット武蔵浦和店さん。
広々とした店内には商談用のデスクが配置され、飛沫防止用のボードや除菌用のアルコールが用意されています。
デスク間の距離もかなり離れているし、衛生面への配慮から飲み物の提供なども変更しているそうです。
うん、コロナ対策はバッチリですね!
※ラビットでは現在、接客時にマスクを着用しておりますが、今回は撮影のためにマスクを外してお届けしております。あらかじめご了承ください。
査定受付表に愛車情報を記入
さて、まずは査定受付表の記入です。ここにはクルマの年式や車名、購入店や売却時期の目安、アピールしたいポイントといった質問が並んでいます。
質問:お売りになりたい金額は?
ハイ、ど直球なのきました。普段全然回らない僕の脳みそがフル回転をはじめます‼︎
ここで下手(したて)に出たらいけない!かといって荒唐無稽な数字を書いても意味がない。
ネットで得た情報、愛車の走行距離、カスタムのかっこよさ(自画自賛)、そこにほんの少しの希望を込めて……200万円だっ‼︎
はたしてどうなるでしょうか⁉︎
店長の新井さん登場。ここぞとばかりに質問攻め!
本日査定を担当していただくのはラビット武蔵浦和店の店長である新井 一行さん。
査定に入る前に、僕が記入した情報を基にトークです。クルマは趣味の釣りで使うこと、カスタムのポイントなどを話していきます。
新井さんは物腰が柔らかく、まさに頼れる兄貴って感じ。
この人になら愛車を任せられそう!
本日の査定担当
ラビット武蔵浦和店で店長を務める新井 一行さん。息子さん(5才)がハタチになるまで「たかいたかい」を続けるべく身体を鍛えているとか。クルマの査定も「高い高い」でお願いします‼︎
せっかくなので、新井さんに査定について気になっていたことを聞いてみました!
【査定で見るポイントはどこですか?】
「傷の具合やヘコミ、板金や交換の有無、走行距離、電装系やオプション、フレームの歪みなどですね。査定受付表にも記入していただきますが、すべて査定員の目で実際に確認します。これまで多くの人に所有されたクルマだと、現オーナーさんが知らないこともありますからね」
【店舗や地域、スタッフさんによって価格差って出るんですか?】
「買取価格は査定員が決めるわけではなく、現場で得た情報を基に本社が決めます。なので、査定員や地域、店舗で価格が変わるということはありません!」
【車種によってベースの金額はあらかじめ決まっているんですか?】
「すべてゼロ円からスタートします。内装の状態や装備品、走行距離などはみなさん違いますので、おクルマ毎にしっかり見ていきますよ」
なるほど!最初にざっくりとした金額があるのかと思ってました。ちゃんとその人の愛車を見て判断いただけるわけですね。
オーナーとしては嬉しいですよね。
やっぱりクルマには思い入れもありますし、一律で判断されたくないですもん。
ではさっそく、僕の愛車の査定をしていただきましょう!
査定スタート!驚愕の事実が発覚⁉︎
査定に掛かる時間は15分ほど。ほとんどの方は店内で待っているとのことですが、僕はこの目でしっかりと見届けます!
「始めていきますね。車両をスマートフォンで撮影しますがよろしいですか?」
はい、もちろんです!
細部までしっかり見て高額査定してください‼︎
まずは運転席からチェックしていきます。
シートは純正か社外品か、内装に汚れはないか、さらにエンジンのチェックランプがついていないか、電装系やエアコンが動作するかどうかなど細かく見ていきます。
かなり素早いので本当に見てくれてるかな……なんてちょっと心配だったのですが、オプションパーツやナビの型番、シートのステッチの色までしっかり記録されていました。
これがプロの仕事……おそるべし!
お次はボンネットを開けてエンジンルームの確認です。
これでもかと奥まで見てます!
フレームの歪みやボルト類が回った痕跡がないかをチェックするんだそう。修復歴があるとボルトが回った跡があるんですって!
え、まさか⁉︎ ドアパンチ被害が発覚!
「外装で目立つのは、バンパーと右サイドのドアの傷、それとホイールの傷ですね。あ、ドアパンチされてますね、ココ」
えっ⁉︎
これはショック!誰だぁ〜!
「天井にも擦れた跡がいくつかあります。これはちょっと目立ちますね」
えぇ…なんだろう。
あっ、釣り竿だ!趣味の釣りで竿を載せた際に天井に擦れてたんだ……。
シールの硬さまでチェック……脱帽です!
続いては後部ハッチを開けてラゲッジスペース周りの確認です。
ここで新井さんが注目していたのが、開口部サイドにあるフレーム剛性強化のための“スポット”。
「補強や交換をしていると、丸いスポットが丸じゃなくなっているんですよ。あとはスポット全体を覆っているシールの硬さ。外車はこのシールの硬さが国産と違うので交換してればすぐに分かります」
最後はボディ全体の確認をして終了です。
ところで……先ほどからボンネットや後部ハッチを上下させていますけど、それって何か意味があるんですか?
「これは板金の確認ですね。板金していると、ボディに映る景色が歪むんですよ」
それは知らなかった!ちなみに下の写真が板金しているクルマだそうです。助手席の扉に写り込んだ景色が歪んでいるのが分かりますか?
査定終了!はたして金額は⁉︎
査定が終わり、いよいよ金額発表です。すべての情報をラビット本社に送り、10分ほどしたら結果が到着します。
「走行距離に対して、クルマの状態が非常に良かったです。傷はいくつかありますが、使用感として許容範囲内ですね。しいていえば、ホイールの傷、天張の擦れ跡が気になりましたが……」
……気にせず釣り竿を突っ込んでいたのが悔やまれます。それで金額はおいくらに?
「査定額は、190万円です!」
お! あと10万円で希望額‼︎(といっても自分が勝手に想定した額ですけど…)
もう一声なんとかなりませんか⁉︎
「もし早めに手放していただけるのなら多少はプラスに出来るかもしれません。買い取ったクルマは毎日行われているオークションに出すんですが、相場は日々変動しています。時間が経つほどにクルマの価値も下がりますし、引き渡しが後ろになるほど相場の予想も困難になりますから。早めがもっと得策です!」
「また、もし売却を検討しているのであれば、いまがもっともチャンスと言えるかもしれません。コロナウイルスの影響で、公共交通機関を避けマイカー通勤する人が増えており、中古車の需要が上がっているんです。買取金額でいえば、例年より1〜3割ほど高くなっています」
3割って……かなりでかい!
「それに、ラビットでは2020年11月8日(日)まで、高価買取キャンペーンを実施中です!Takaさん、今がチャンスですよ!」
むぅ……企画とはいえ新井さんは完全に僕を落としにきている……でも、どうせ売るならキャンペーンに参加してお得にしたほうがいいのは確か!
「キャンペーン中は査定するだけでお菓子や洗剤をプレゼントしています。この機会にぜひご検討ください!」