まだ23歳の、トルコの有望株!!
トルコの地中海に面した街、アランヤに1996年に生まれたT.ラズガットリオグルは、2012年に国内600cc選手権王者、2015年に欧州スーパーストック600cc選手権王者に輝いたのち、2018年よりSBKフル参戦ライダーとなりました。
カワサキ時代の2018〜2019年の間には2勝、そしてヤマハに移籍した2020年は開幕戦のオーストラリアラウンドで優勝!! 現在第5戦を消化した時点で、年間ランキング3位の座にいます。
そんな彼がスペインのアラゴンで披露した、華麗な「ストッピー」が話題になっています。ストッピーとはスタントライディングの種類のひとつで、フロントブレーキを使ってフロントタイヤでの一輪走行をする技術。「ジャックナイフ」と違って、ピッチングモーションを使いつつフロントタイヤをロックさせない・・・のがコツになります(言うは易く行うは難し?)。
彼のテクニックは、父親譲りのものなのです!
動画のなかのインタビューのとおり、T.ラズガットリオグルは5歳からバイクのキャリアをスタートさせています。そして彼の父・・・アリフ・ラズガットリオグルは、非常に有名なスタントライダーでした。残念ながら2017年11月に、アリフはトルコのアンタルヤでのバイク事故でお亡くなりになってしまいましたが、父のスタントライディング技術はしっかりと息子のトプラックに伝承されている・・・ということなのです。
バイクに乗り始めるとともにまずスタントライディング技術を父に叩き込まれ、その後ロードレースの世界で大活躍するようになったT.ラズガットリオグルにとっては、ウィリーもストッピーも簡単!! と言い切れるだけの自信があるのでしょうね。
トルコ人ロードレースライダーといえば、5度世界スーパースポーツ選手権王者に輝いた英雄、ケナン・ソフォーグルが最も有名ですが、若きT.ラズガットリオグルがソフォーグルに匹敵するようなキャリアを築くことができるのか・・・今後の彼の活躍を期待しましょう!