ドゥカティ久々の1-2フィニッシュ!
スーパーポール形式の予選では、王者ジョナサン・レイ(カワサキ)が参加者中で唯一の49秒台となる1’48.860というタイムを記録してポールポジションを獲得。2位にはインディペンデント勢のロリス・バス(ヤマハ)が食い込み、3位にはドゥカティワークスのスコット・レディングが続きました。
そして土曜日のレース1は、スタートに出遅れたもののレイが首位で最初の周回を通過。しかし4週目にアレックス・ロウズ(カワサキ)を抜いたレディングがドゥカティV4 Rのパワーを活かしてレイを追撃! 8周目にはレイをパスして首位に立ち、そのまま真っ先にチェッカーを受けました!
レイはレディングに追走し逆転を狙うものの、ミスなどもあり後方から追い上げてきたチャズ・デイビス(ドゥカティ)にも抜かれて3位でゴール。この結果、ヘレスでのレース2以来となる、レディングとデイビスによる今シーズン2度目のドゥカティワークス1-2が達成されました。
レース2優勝はJ.レイ(カワサキ)! そしてホンダが久々の表彰台!
日曜日のスプリント形式のスーパーポールレースは、このカテゴリーを得意とするレイの独壇場という展開で優勝! 2位は0.2635秒差をつけられたレディング、3位は先行するふたりに話されるものの、ヤマハのマイケル・ファン・デル・マークが入賞しました!
そしてレース2は、ホールショットを奪ったレイがそのまま首位固めに成功! 終盤、レディングに前に出られるものの冷静に抜き返してリードをキープ。タイトル争いのライバル筆頭のレディングを退け、見事優勝しました!
2位レディングに続いたのは、今シーズンからホンダHRCに加入したアルバロ・バウティスタでした。長年SBKでは不振だったホンダ勢ですが、ブランニューのCBR1000RR-Rを投入した今シーズンの4戦目でついに初表彰台を獲得! ホンダの表彰台は、2016年第11戦マニクールでM.ファン・デル・マークが記録した2位以来ですから、如何にこの不振が長期だったのかわかりますが、SBKを盛り上げるべくここからの反撃を期待したいですね!
レース1終了時ではレディングがランク首位でしたが、スーパーポールレースとレース2を勝利したことで王者レイがレディングに10ポイント差をつけて首位になっています。残り4戦ですが、現時点ではレイとレディングがタイトル争いの軸になるのは確かでしょう。
次戦テルエルは、COVID-19対策ということで移動せず同じアラゴン にて9月4〜6日に開催されます。今回と同じような顔ぶれがトップを争うのか? 対策したライバルたちが反攻するのか? 注目です!
SBK2020 R4 アラゴン レース1
1 S.レディング Ducati GBR 33'23.739
2 C.デイビス Ducati GBR 0.304
3 J.レイ Kawasaki GBR 2.123
4 M.リナルディ Ducati ITA 7.453
5 M.ファン・デル・マーク Yamaha NED 8.365
6 T.ラズガットリオグル Yamaha TUR 18.851
SBK2020 R4 アラゴン スーパーポールレース
1 J.レイ Kawasaki GBR 18'22.815
2 S.レディング Ducati GBR 2.635
3 M.ファン・デル・マーク Yamaha NED 4.041
4 A.バウティスタ Honda SPA 5.560
5 C.デイビス Ducati GBR 5.976
6 A.ローズ Kawasaki GBR 6.232
SBK2020 R4 アラゴン レース2
1 J.レイ Kawasaki GBR 33'18.756
2 C.デイビス Ducati GBR 1.280
3 A.バウティスタ Honda SPA 3.599
4 S.レディング Ducati GBR 5.445
5 M.リナルディ Ducati ITA 6.687
6 M.ファン・デル・マーク Yamaha NED 9.561
SBK2020 ランキング ※8月30日現在
1 J.レイ Kawasaki 189
2 S.レディング Ducati 179
3 T.ラズガットリオグル Yamaha 124
4 C.デイビス Ducati 120
5 M.ファン・デル・マーク Yamaha 110
6 A.ローズ Kawasaki 102