来年のことを言うと鬼が笑う・・・ことになりますが、2020年のモータースポーツカレンダーがCOVID-19のせいでワヤになってしまったので、新しいレースが誕生するというのは非常に明るいニュースに思えます。リアル・ロードレーシング(公道を使ったロードレース)が盛んな英国圏にて、2021年10月に新しいイベントが行われる予定であることが、アナウンスされました!
イベント名は、「ザ・ダイヤモンド・レース」!
ガチなリアル・ロードレーシング(公道を使ったロードレース)ファンの方ならご存知のことかもしれませんが、U.K.を構成するイングランドとウェールズでは2017年に法改正されるまで、閉鎖された公道でロードレースを開催することは不可能でした。
2021年10月に開催される、ポーツマスの南に浮かぶワイト島での「ザ・ダイヤモンド・レース」は上述の法改正もあって実現するイベントであります。ワイト島は、ロンドンから車とフェリーで3時間ほどで行ける距離にあり、英国の有名なリゾートの場所のひとつです。
英ACU(オートサイクルユニオン)の規定の下、厳しい安全管理で行われる予定のザ・ダイヤモンド・レースは、2021年のBSB(英国スーパーバイク選手権)カレンダーが発表された後、確定した開催日が公表される予定とのことです。
現段階では10月という開催時期だけが判明していますが、おそらく伝統的に英国のロードレースシーズンのフィナーレイベントとなっている、ケント州ブランズハッチでのレースの後、のスケジュールになるのでしょう。そしてレースウィーク中のスケジュールは、水曜日と木曜日がプラクティスに使われ、土曜日にタイムトライアル方式の決勝が行われる予定です。
COVID-19禍からの経済復興の起爆剤としても、期待されています!
コースは島の南側の、公道を閉鎖した12.4マイル≒19.95kmを設定。美しい村々を結ぶ道や、5マイル≒8kmの海岸線の軍事道路が使われる予定です。英国でも人口の多いロンドンと南東地域には、およそ1,700万人の人々が暮らしています。その地の利を活かして、ワイト島でのザ・ダイヤモンド・レースは、大きな経済効果をワイト島周辺地域にもたらすことが期待されています。
英国はCOVID-19による大きな被害を受けた国ひとつであり、周知のとおり感染症拡大のため、マン島TTほか多くのモータースポーツイベントがキャンセルされることになりました。リアル・ロードレーシング・ファンにとって2021年が、失望の2020年から一変して希望あふれる年になれば良いですね!