3日間で、一番速いタイムを出したのは・・・?
2月2日から4日までの3日間に行われた、シェイクダウンテスト(テストライダー、コンセッションルールで参加が認められているメーカーのレギュラーライダー、そしてルーキーライダーが参加可能)に続き、2月7日から9日は同じセパンにて公式テストが行われました。
HRC契約ライダー4名は全員参加。ルーキーのアレックス・マルケスはシェイクダウンテストにも参加していますが、マルク・マルケス、中上 貴晶、カル・クラッチローは今回が今年初のホンダRC213Vでの走行となりました。
王者M.マルケスは昨年12月には今度は右肩の手術を行ったため、今回のテストは肩の具合を確認しながら徐々に周回数・ペースを上げていく・・・という3日間になりました。一方弟のA.マルケスはシェイクダウンテストに続きRC213Vの習熟に3日間集中することに・・・。
ファクトリーチームであるレプソル・ホンダ・チームの2人の3日間総合タイムでの順位は、兄マルクが1:58.772のタイムで13番手。弟アレックスが1:59.042で18番手という結果になりました。なおマルクは2日目と3日目にそれぞれ転倒を喫しましたが、幸い体へのダメージは最小限で済んだようです。
3日間総合順位で、ホンダ勢で最も上位になったのは、LCRホンダ・カストロールに属するカル・クラッチローでした。エースのマルク・マルケスの体が万全ではないため、クラッチローはテスト項目の消化という大事な仕事を託されたかたちになりましたが、39周、64周、69周と3日間しっかり周回を重ね、総合2位となる好タイム(1:58.431)も記録しています。
日本期待の中上は・・・?
昨年同様、LCRホンダ・イデミツから参戦する中上は、昨年10月の右肩の手術により終盤の3戦を欠場したため、約4ヶ月ぶりにRC213Vに乗ることになりました。ただ、まだ肩に痛みが出るため、2日目と3日目は痛み止めを服用するという辛いテストになりました。
今シーズンのマシン作りのためのテストですので、まだタイムを云々する時期ではありませんが、総合17位までが1分58秒台、24位までが1分59秒台という、なかなかの接戦ぶりが印象的だった今シーズン初のセパンテストでした。
次の公式テストは2月22日~24日の、開幕戦の舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットを使って行われます。ホンダMotoGPライダーたちの活躍に注目しましょう!
セパンテスト リザルト
1 20 F.クアルタラロ ヤマハ 1'58.349
2 35 カル・クラッチロー ホンダ 1:58.431
3 42 A.リンス スズキ 1:58.450
4 63 F.バニャイア ドゥカティ 1:58.502
5 46 V.ロッシ ヤマハ 1:58.541
6 9 D.ペトルッチ ドゥカティ 1:58.606
7 44 P.エスパルガロ KTM 1:58.610
8 43 J.ミラー ドゥカティ 1:58.616
9 26 D.ペドロサ KTM 1:58.662
10 41 A.エスパルガロ アプリリア 1:58.694