あくまで残り3戦で、来シーズンのレギュラーは中上貴晶です!!
去る10月15日、HRC(ホンダ・レーシング)は2020年も引き続き、LCRホンダ イデミツのライダーに中上貴晶を起用することを発表しました。現在唯一のMotoGPクラスフル参戦日本人ライダーである中上の活躍を2020年も楽しめるのは、嬉しいニュースです!
10月20日決勝の日本GPで、中上は鋭意参戦中です。でも、彼は今シーズン残り3戦(オーストラリア、マレーシア、バレンシアの各GP)を欠場することが決まっています。中上は第8戦オランダGPでの接触で肩を痛めたのですが、日本GP後にその故障箇所を治すために手術を受けることを決断したのです。
そこで代役として白羽の矢が立ったのが、KTMとの2020年の契約を解消し、今シーズン第14戦アラゴンGP以降はレギュラーライダーの座をKTMテストライダーのミカ・カリオに譲ったヨハン・ザルコです!
まずはオーストラリアGPでの、ザルコのパフォーマンスに注目しましょう!
「LCR・ホンダ・イデミツのバイクでシーズン終盤を走らせるなんて素晴らしい機会だ。この機会を与えてくれたことに対して本当に感謝したい。グッドなリザルトを獲得するためにベストを尽くし、この時期を楽しもう。」
「他社のバイクに乗れるように僕を解放してくれたKTMに感謝した。高速トラックのフィリップアイランドの楽しみ方を知っている。指を交差させよう。何が可能か見てみたい。目標はグッドなペースで走ること。以前のようなグッドなフィーリングを再発見したい」
フランス国籍のザルコは、2009年に125ccクラス(アプリリア)でGPデビュー。2012年からはMoto2クラスにステップアップし、カレックスユーザーになった2015年と2016年には、見事Moto2クラス2連覇を達成しました!
2017〜2018年シーズンはテック3のヤマハYZR-M1に乗りMotoGPクラスに参戦。この2年間で6度も表彰台登壇を果たし、度々ヤマハファクトリー勢を上回るパフォーマンスを披露。多くのGPファンに強烈な印象を与えました。
2019年は、テック3がKTM陣営に加わることもあって、ザルコはKTMファクトリーに移籍してMotoGPクラスを戦うことになります。しかし、ザルコはシートを失うまで一度もシングルフィニッシュを果たせず低迷・・・。そしてKTMとの2020年の契約を破棄したザルコの、来シーズンはどうなるのか、が話題になることに・・・。
依然、ザルコの来シーズンの参戦体制は明らかになっていませんが、彼が初めて乗るホンダGPマシン・・・RC213Vでどのようなパフォーマンスを披露するのか? まずは10月27日決勝のオーストラリアGP(フィリップ・アイランド)を楽しみにしましょう!