ラストラップで首位浮上!
タイGP初日のフリープラクティス1でマルケスは、ホンダRC213Vが大破するほどの大クラッシュを喫しました。世界中に衝撃が走ったシーンでしたが、幸いマルケスの体へのダメージは少なく、レースウィーク中にタイから去らずに済みました。
さらにマルケスは翌日も転倒をしちゃうのですが、果敢にアタックを続けて予選3位を獲得。転倒しても大怪我をしないことも、コンスタントに好成績をおさめ続けるマルケスの強みのひとつなのでしょう。
迎えた決勝は、F.クアルタラロとの一騎打ちに。タイGPで優勝してタイトルを決める!! という強い意志で決勝にのぞんだマルケスは、最終ラップの3コーナーでクアルタラロをパス! 最終コーナーで再びクアルタラロがマルケスの前に出ますが、ゴールライン前でマルケスが逆転! わずか0.171秒の差で今シーズン9勝目をゲットしました!
今後はホンダ3冠なるか・・・に注目しましょう!
決勝前のライダータイトル決定条件は、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾに2点差以上をつけること・・・でしたが、ドヴィツィオーゾの決勝の順位は4位。現在ランキング2位のドヴィツィオーゾが残り4戦を全勝しても、逆転できないということでマルケスの通算8度目のGP勝利、そして4年連続6度目のMotoGPクラスタイトル獲得が決まりました!
なおホンダライダーとしてGP最高峰クラスで6度のタイトル獲得は、かつての500ccクラスを5度制覇したミック・ドゥーハンの記録を抜くものです! この記録どこまで伸びるのか・・・? 今のマルケスの強さを考えると、とてつもない大記録になりそうなヨカンがします・・・。
残る2つのMotoGPのタイトル・・・コンストラクターズタイトル争いでは首位ホンダ331点に対し2位ドゥカティが254点。チームタイトル争いでは首位ドゥカティチーム377点に対しレプソル・ホンダチームが358点。チームタイトル争いは3位にモンスターエナジー・ヤマハMotoGPが308点と続く混戦となっています。
ホンダ勢で今シーズン安定して表彰台登壇しているのはマルケス1人なので、今年もホンダがMotoGP3冠を達成できるかどうか・・・はまだまだわからないです。10月20日決勝の次戦日本GP(ツインリンクもてぎ)では、ホンダはコンストラクターズタイトルに王手をかけて挑むことになりますが、エースのマルケスはじめホンダライダーがどのような活躍をするのか・・・注目です!