最速の兄、の弟!
1996年にスペインに生まれたアレックスは、2010年度よりCEV125ccクラスに参戦。翌2011年は現在スズキワークスライダーとしてMotoGPを戦うアレックス・リンスとタイトル争いをして、残念ながら12ポイントの差でランキング2位に甘んじることになりました。
2012年からはスッター・ホンダでMoto3に参戦。2013年はKTMに移籍し、日本GP(ツインリンクもてぎ)で初優勝を達成! 年間ランキング4位と躍進! そして2014年はホンダに乗り、カタルニア、オランダ、日本の3ラウンドで優勝。見事自身初のタイトル獲得に成功しました。
Moto3タイトルを引っさげ、2015年からはカレックスユーザーのひとりとしてMoto2にフル参戦。しかし、Moto3初優勝は3年目の2017年スペインGPまで待つことになりました。この年はカタルニアと日本(ツインリンクもてぎ)でも優勝しランキング4位となりますが、2018年は未勝利でランキング4位・・・。
2011〜2012年の2年間でスッターに乗り16勝をあげ、2012年タイトルを手土産にさっさとMotoGPへステップアップした兄マルクに比べると、アレックスはかなり長くMoto2で戦うことになってしまった観もあります・・・。
兄弟でMotoGP・・・実現はいつになるのでしょうか?
そして今年・・・2019年のMoto2でアレックスは第9戦ドイツGP終了時点で4勝をあげ、チャンピオン争いをリードしています。ただこのまま初のMoto2タイトルをアレックスが取ったとしても、来年のMotoGP昇格・・・があるかどうかはまだわかりません。
MotoGPクラスの有力チームの来季のシートの空きがない状況だったら、アレックスはMoto2に残留してMoto2タイトル防衛に挑戦する可能性もあります。まぁ、まだ今年の戦いも前半戦が終わっただけなので先のことはわかりませんが・・・。兄マルクと一緒にMotoGPクラスを走る日がいつになるか・・・しばし彼の将来を想像(妄想?)して楽しみましょう。