癒し系オーラたっぷりの新世代Hondaスタイル
トータル1分5秒ほどのムービーのタイトルは、「Honda e PROTOTYPE Dynamic performance」。まずは、ドアミラーがわりのサイドカメラ・ミラーシステムに内蔵されたウインカーが、ピコピコ光るところか始まります。
続けて、ドアパネルに収納されていたハンドルがピョコっとポップアップ。ムムム……このあたりからすでに、なんだかとっても楽しげな雰囲気。続けざまにまん丸お目々と大型ディスプレイを備えるクリーンなインテリアがクローズアップされてから、いよいよ全身丸映しになります。
それにしてもプロトタイプとはいえ、なんともキュートな出で立ち。このところのホンダ車で強調されているカドのたったラインが影を潜めて、すっかり丸くなった優しいルックスの持ち主です。年代性別を問わず愛されキャラとして定着しそうな、強い癒し系オーラを放っています。
4人以上乗れるコンパクトカーとしては、世界一取り回しがラク!かも
写真で見るとそうとう小さそうに見えますが、実は実車はなかなかのボリューム感。市販モデルは、全幅以外は基本的にフィットと同様のサイズ感で登場するようですが、驚くべきはその最小回転半径にあります。
4.3mという数値は、4人以上が乗れる乗用車としてはルノー・トゥインゴに匹敵するもの。ただしトゥインゴのボディサイズはわずか3620mm。ですから、フィットクラスと噂されるパッケージングでこの小回り性を実現したHonda eは、扱いやすさと機能性のバランスをかつてないほど高い次元まで引き上げているワケです。
小回りがきく秘密のひとつが、レイアウトを工夫したパワートレーンです。フロア下にバッテリーを敷き詰め、電気モーターが後輪を駆動することで、ステアリング操作に対する前輪の動きの自由度を高めることが可能になりました。
動画でも、非常にキビキビとした動きが印象的。狭い通路やパイロンスラロームなどで、とても軽快な身のこなしを見せてつけてくれます。前後重量配分50:50というバランスの良さもさることながら、車両の重心位置を地面からわずか50cmほどのところまで下げているおかげもあって、挙動がとても安定している印象です。