2018年6月16日に行われたMoto2第7戦カタルーニャGP。前戦イタリアムジェロではフランスGPで2年ぶりの優勝を果たしたアレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)が勢いに乗り自身初の連勝を記録。一方フランスでのアクシデントにより負傷したランキングトップのロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)は苦しいコンディション、予選結果ながらも地元の歓声を背に力走。表彰台まであと一歩の4位でフィニッシュしランキングトップの座を死守しました。バルダッサーリ、トーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)に好調のマルケスが加わったチャンピオン争い、マルケスは地元スペインで3連勝達成となったのでしょうか?

ジョナス・フォルガーがマティア・パッシーニの代役でMoto2に参戦!

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2017年にヤマハのサテライトチームからMotoGPクラスに参戦し活躍したジョナス・フォルガーがカイルール・パウィの代役を勤めていたマティア・パッシーニの代役としてPetronas Sprinta Racingから参戦することになりました。

ジルベール症候群により2017シーズンを最後まで戦えなかったフォルガーは翌年の2018年シーズンも欠場していました。2018年後半には今年のMoto2マシンのシャシーのテストを担当していたフォルガーでしたが、今回パッシーニの代役に選ばれレースシーンに復帰となります。

ちなみにパッシーニはモトクロスでのトレーニング中に左鎖骨を骨折してしまったため今回の交代劇が起こったとのこと。Moto2では常に接近しており、代役とはいえポテンシャルのあるライダーの起用は必須といえます。ルーキーシーズンながらMotoGPで活躍したフォルガーの起用は当然といえば当然のことでしょう。

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A.フェルナンデスが初のポールポジション獲得!ランキング3位のT.ルティが2番手

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Q1の前半、まずはホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)がトップにたち、ボー・ベンドスナイデル(NTS RW Racing GP)、ニコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)が上位に名を連ねます。

残り7分でベンドスナイデルがタイムを更新しトップに浮上、さらにイケル・レクオーナー(American Racing KTM)が3番手に食い込みセッション終了。ベンドスナイデル、マルティン、レクオーナー、ブレガの4名がQ2進出を決めました。

ポールポジションを争うQ2ではまずトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)がトップタイムを記録。ルティのタイムをホルヘ・ナバッロ(+Ego Speed Up)が上回りトップに浮上。その後ルティがタイムを更新するも再びナバッロがトップタイムを記録。好調のアレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)が3番手まで順位をあげます。

そんな中セッション中盤にタイムを上げトップタイムを記録したのが、ランキングトップのロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)のチームメイトであるアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)。このフェルナンデスが記録した1分44秒170を上回るライダーが現れずセッションが終了。フェルナンデスにとって地元スペインで初めてのポールポジション獲得という最高の結果となりました。2位にはチャンピオンシップでマルケスに逆転され3位になったルティ、3位にはラストアタックでタイムを上げたサム・ロウズ(Federal Oil Gresini Moto2)が食い込みました。

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ランキング2位のマルケスは6位、ランキングトップのバルダッサーリは7位、長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は16位で予選を終えています。

予選結果

1.アウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)
2.トーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)
3.サム・ロウズ(Federal Oil Gresini Moto2)
4.ホルヘ・ナバッロ(+Ego Speed Up)
5.ファビオ・ジ・ジャナントニオ(+Ego Speed Up)
6.アレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)
7.ロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)
8.ニコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)
9.アンドレア・ロカテッリ(Italtrans Racing Team)
10.エレナ・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)
11.レミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)
12.マルセル・シュロッター(Dynavolt Intact GP)
13.ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)
14.ボー・ベンドスナイデル(NTS RW Racing GP)
15.イケル・レクオーナー(American Racing KTM)
16.長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)
17.ホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)
18.シモーネ・コルシ(Tasca Racing Scuderia Moto2)
19.ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)
20.シャビ・ビエルへ(EG 0,0 Marc VDS)
21.ドミニク・エガーター(MV Agusta Idealavoro Forward)
22.ステファノ・マンティ(MV Agusta Idealavoro Forward)
23.ジョナス・フォルガー(Petronas Sprinta Racing)
24.ディマス・エッキー・プラタマ(IDEMITSU Honda Team Asia)
25.ソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)
26.ジェイク・ディクソン(Sama Qatar Angel Nieto Team)
27.スティーブン・オデンダール(NTS RW Racing GP)
28.ジョー・ロバーツ(American Racing KTM)
29.シャビ・カルデルス(Sama Qatar Angel Nieto Team)
30.マルコ・ベッツェッキ(Red Bull KTM Tech 3)
31.フィリップ・エッテル(Red Bull KTM Tech 3)

A.マルケスが地元で初の3連勝達成!長島哲太が10位フィニッシュ

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スタートでトップにたったのはルティ、2位にフェルナンデス、3位に予選通りロウズというオーダーで1コーナーへ。直後の3コーナーでレミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)が転倒してしまいます。

2周目の1コーナーでマルケスがエレナ・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)をパスし5位に浮上、3周目には3位に上がりトップ2台を追いかけます。

7周目、ランキングトップのバルダッサーリが10コーナーでまさかの転倒!リタイアに終わり痛すぎるノーポイントとなってしまいます。

勢いに乗るマルケスは8周目のホームストレートでフェルナンデスをパス、後方ではファビオ・ジ・ジャナントニオ(+Ego Speed Up)がフェルナンデスを12コーナーでパスし3位に上がりますが、翌周の10コーナーで転倒、リタイアとなってしまいました。

残り9周、マルケスはついにトップのルティを1コーナーでパスしトップに浮上、しかしルティも離されずマルケスの後ろにつけます。

しかし残り5周でマルケスがルティに対し1.5秒差をつけ安全圏に入り、そのままフィニッシュ。地元スペインで自身初の3連勝を決め、ランキングトップに躍り出ました。2位にはルティが入りランキング2位に浮上、3位にはルティの真後ろまで迫ったナバッロが入りランキング3位に浮上しました。長島はサバイバルレースを生き残り10位でフィニッシュしています。

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決勝結果

1.アレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)
2.トーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)
3.ホルヘ・ナバッロ(+Ego Speed Up)
4.アウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)
5.エレナ・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)
6.ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)
7.マルセル・シュロッター(Dynavolt Intact GP)
8.シャビ・ビエルへ(EG 0,0 Marc VDS)
9.サム・ロウズ(Federal Oil Gresini Moto2)
10.長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)
11.ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)
12.アンドレア・ロカテッリ(Italtrans Racing Team)
13.ニコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)
14.シモーネ・コルシ(Tasca Racing Scuderia Moto2)
15.ホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)
16.ドミニク・エガーター(MV Agusta Idealavoro Forward)
17.ソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)
18.ボー・ベンドスナイデル(NTS RW Racing GP)
19.ジョナス・フォルガー(Petronas Sprinta Racing)
20.ジョー・ロバーツ(American Racing KTM)
21.ディマス・エッキー・プラタマ(IDEMITSU Honda Team Asia)
22.スティーブン・オデンダール(NTS RW Racing GP)
23.マルコ・ベッツェッキ(Red Bull KTM Tech 3)
24.ルーカス・トゥロビック(Kiefer Racing)
25.シャビ・カルデルス(Sama Qatar Angel Nieto Team)
DNFジェイク・ディクソン(Sama Qatar Angel Nieto Team)
DNFステファノ・マンティ(MV Agusta Idealavoro Forward)
DNFファビオ・ジ・ジャナントニオ(+Ego Speed Up)
DNFロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)
DNFイケル・レクオーナー(American Racing KTM)
DNFレミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)

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