話すのはこの人:
NSXでスーパーGTに参戦するモデューロの道上、大津選手が今シーズンの豊富を大いに語る
道上龍率いる『モデューロ ドラゴ コルセ』は2018年シーズンからNSX GT3でスーパーGTのGT300クラスへの参戦をスタート。2シーズン目となる2019年も道上龍/大津弘樹のコンビを含めチーム体制に変更はないが、マシンは専用キット“エボキット”を装備し、エボーリューションモデルへと進化。
たとえば外観ではフロントのスプリッターやボンネットにルーバーが追加され、リアバンパーやディフューザーも改良されている。またターボチャージャーが一新されABSの性能も向上しているという。
「昨年は山ほど悩みごとがあったのですが、だいぶ改善されました。たとえばこのマシン、そもそもオーバーステアが強いんです。フロントのダウンフォースが強くて、後ろ(のダウンフォース)が足りない。エボキットによる空力改善でバランスは良くなりましたね。まあコーナリングが遅い傾向は大きくは変わってないんですが、コントロール性は良くなりました」とコメントするのはチョン・ヨンフン監督だ。
2018年はニューマシンとともに新体制で臨んだ最初の年だった。そこでチョン監督は道上選手とともにマシンの熟成と初めて“ハコ"のレースに挑む大津選手の育成に努め、一度くらいは順位にはこだわらず、表彰台に立ちたいと言っていたのだった。
さらに詳しく話を聞いてみた
ーーではこのマシンを駆って2019年、目指すのは?
チョン監督:
「やっぱり、(表彰台の)真ん中に一回は立ちたいですね。去年、大津も頑張ってくれて、成長もうかがえます。彼は最初はアグレッシブすぎるくらいだっんだけど、菅生あたりから、そして3位に入れたオートポリスでもバトルがすごく上手くなったと感じましたね。だから今はバトルをまかせられる。オートポリスでの3位がものすごく嬉しかったから、今年はそれをもう一回再現しておきたい。いや再現だけじゃなくて2位、いやトップを狙いたいよね」
ーーどのあたりのレースが狙い目ですか?
チョン監督:
「昨年で言うと、菅生、オートポリスが悪くなかったんで、そのへんで狙えればと」
道上選手:
「去年よりさらに成績上げたいです。2018年は最高3位までいきましたけど、今年はさらに上を目指したいですね。マシン自体がエボリューションになってちょっとは進化してると思うし、実際に走らせてみても去年よりは良くなってます。チョンさんもセットアップを色々と考えてくれて去年より乗りやすくなっているけど、まだまだ(苦笑)。
また燃費がねー、500(GT500クラスのNSX)より悪いから……。それに500はエンジン、排気量、燃費一緒だからいいけど、GT300は難しいんですよ。車種もいっぱいあってBOP(性能調整)もあって。燃費悪いクルマは給油時間でロスタイムするでしょ。給油回数増えるとどんどん差がでてしまう。ここがね、本来のレースとは違うんじゃないかと去年から話題にはなっているけどね。まあ、それをかき消すくらいの速さがボクらにあればいいけど(苦笑)」
大津選手:
「今年は2年目の挑戦ということで、昨年以上に結果を求められています。開幕前からテストを行い、数多くのデータを蓄積することができました。自分自身にとってもドライビングの引き出しや、レースの戦術を更に学べる一年にしたいです。応援よろしくお願いします!」
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鈴鹿サーキットにて、2019年5月25日(土)5月26日(日)にRound3の開催を控えるスーパーGT。