連載『ホンダ偏愛主義』。自他共に認めるホンダマニア・元Motor Magazine誌編集部員でフリーランスライターの河原良雄氏が、ホンダを愛するようになった理由を、自身の経験を元に紐解きます。今回は、ホンダならではの発想から生まれたモトコンポのお話。(文:河原良雄/デジタル編集:A Little Honda編集部)

意外と知られていない第二のモトコンポ

そこに漫画「逮捕しちゃうぞ」でのモトコンポの活躍が火を付ける。

作者の藤島康介氏がオートバイ好きとあってメカニズムに精通。それゆえチューニングもブームとなった。モンキーやダックスなど、昔からホンダの小さなオートバイはイジって「小よく大を制す」と言うのが定番。120センチバイクはドンピシャだったのだ。

第二のモトコンポがあったのは意外と知られていない。2001年4月に登場したステップWGNに専用の折り畳み式の電動アシストサイクル“ステップコンポ”を用意していたのだ。先進のアルミダイキャストのモノコックフレームを採用して17.8kgと言う軽量化を実現。前後分割可能で超コンパクトに畳め、専用の収納ボックスに収めるデザインもなされていたのだ。

画像: 意外と知られていない第二のモトコンポ

本体は10.9万円、収納ボックスとのセットで12.9万円、専用充電器が1万円。出先でラゲッジルームから取り出し、サッと組み立てて電動サイクリングと言う便利アイテム。企画はグッドだったのだが、ミニバンに乗るお父さんたち向きではなかったのだ。

何はともあれクルマ&オートバイと言う6輪ライフはホンダならでは、なのである。

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