会場は2輪ファンにもなじみが深い場所です?
今回で10回目の開催となるアラバマですが、会場のバーバーモータースポーツパークは2輪ファンにも縁が深い場所であります。このコースは「バーバーモータースポーツミュージアム」が隣接していることで知られていますが、同博物館の創始者であるジョージ・バーバーは、世界的なモーターサイクルのコレクターとしても著名な人物です。
もし貴方がモーターサイクルファンだったら、アラバマに行く機会があったら必ず博物館に寄ることをオススメします! 1954年型AJS E95ポーキュパイン、1995年型ブリッテン、1956年型MVアグスタ4気筒GPレーサー・・・そのほか書き上げきれないほどの珠玉のモーターサイクルたちが、この博物館には展示されているのです。
日本人初のポールトゥウィン!
さて、ハナシを本題に戻しましょう! レースウィークは予選、決勝を含め、インディカーの走行はすべてドライコンディションで行われるという好コンディション。90周する決勝レースで、ポールポジションからスタートしたホンダエンジンユーザーの佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、3ストップ作戦を選択しました。
せっかく稼いだリードを失うことになる「フルコースコーション」が多いのがインディカーの特徴でもありますが、佐藤琢磨は安定した走りで、2回のピットストップを終えた後もトップを維持。最後のリスタートはレースリーダーとして走ることとなり、90周のレースをトップチェッカーで終えました!
日本人初のインディ500ウィナーとして歴史に名を刻んだ佐藤琢磨ですが、今回の勝利で新たに"日本人初のポールトゥウィン"という記録を追加しました。この結果、2位スコット・ディクソン、3位セバスチャン・ブルデーと、ホンダエンジンユーザーが1-2-3位を達成! そして佐藤琢磨は、ランキング3位に順位を上げています!
9月22日決勝の第17戦ラグナセカまで、インディカーシリーズの長い戦いは続きます。まだタイトルの行方を云々するのには時期尚早ですが、現在42歳で円熟期にある佐藤琢磨のタイトル獲得を、日本人としてはついつい期待してしまいます! 皆さんも、米国で戦う日本のサムライを応援しましょう!