連載『ホンダ偏愛主義』。自他共に認めるホンダマニア・元Motor Magazine誌編集部員でフリーランスライターの河原良雄氏が、ホンダを愛するようになった理由を、自身の経験を元に紐解きます。ホンダ偏愛主義Vol.24は、ホンダが元気だった頃の縦置き直列5気筒エンジンのお話です!(デジタル編集:A Little Honda編集部)
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ホンダに縦置き直列5気筒エンジンのFFがあったのを知ってますか?
「アウディじゃあるまいし……」と思う人もいるかと思うが、それがあったのである。1989年から1995年まで。今回はその5気筒にまつわる話をしたい。
初めての5気筒モデルは1989年10月に登場した上級サルーン、アコードインスパイアだった。
当時、ホンダはレジェンドとアコードの間を埋めるモデルが欲しかった。そこで、レジェンドがV型6気筒、アコードが直列4気筒、だったらその中間は直列5気筒でしょう……となったかどうかは定かでないが、エンジンオリエンテッドのホンダだったらあり得たかも。
縦置き5気筒のFFと言えばアウディが有名である。が、あちらはフロントアクスル前、つまりオーバーハングにエンジンを置いていた。それゆえ4WDのクワトロができたともいえる。ホンダはそのレイアウトにこだわった。
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