編集部追記:2018年10月2日に公開したコンテンツを一部修正しました
予選から好調のT.ビョークがレース1でポールトゥウィンを達成!
2ヶ月ぶりのレースとなった中国GPでポールポジションを獲得したのは、ヒュンダイを駆る前年のWTCC王者のテッド・ビョーク(YMR)。2位にはホンダのエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)、3位にフレデリック・バービッシュ(Audi Sport Team Comtoyou)が入りました。ランキング首位の大ベテラン、ガブリエル・タルキーニ(BRC Racing Team)は9番手からのスタートとなりました。
レース1のスタートはビョークがトップで1コーナーに飛び込み、2位にバービッシュ、3位にノルベルト・ミケリス(BRC Racing Team)が上がり、グエリエリは遅れてしまいました。
ポジションを落としてグエリエリでしたが、すぐさまミケリス、バービッシュをパスし2位にポジションを回復。予選9位スタートのタルキーニも4位にジャンプアップ!タルキーニのチームメイトであるミケリスは2周目にマシンから煙が上がり無念のリタイアとなりました。
その間トップのビョークは2位以下にマージンを築いていきます。5位争いはセバスチャンローブレーシング勢による激しい戦いに。5位のメディ・ベナーニ(Sébastien Loeb Racing)がロブ・ハフ(Sébastien Loeb Racing)を押さえ込んでいきます。
トップのビョークのチームメイトであり、ランキング2位のイヴァン・ミューラー(YMR)は13位スタートから7位まで追い上げ、ポイント圏内に確実に入ってきました。
レースはビョークが逃げ切り優勝、2位にはグエリエリが入り、3位はタルキーニの猛追を振り切ったバービッシュが獲得しました。
レース1決勝結果
レース2はY.ミューラーが優勝し、ランキングトップに浮上!
レース3予選のリバースグリットとなるレース2の予選。ポールポジションを獲得したのはベナーニ、2位にミューラー、3位にミューラーの甥であるヤン・エクラシェ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)となりました。
決勝レースのスタートは2番手のミューラーが抜群のスタートでトップに浮上、3位のエクラシェもスタートを決めるも、ベナーニがなんとか抑え切りました。
後方ではランキングトップのタルキーニがフロントを破損させ、まさかのリタイア!ランキングトップのタルキーニがノーポイントで終わるという波乱の展開になりました。
10周目の3位争いはバービッシュとエクラシェの激しいバトルに!3位を走るエクラシェにバービッシュが仕掛けるも2台ともコースオフ、再びエクラシェが前に出ます。
2人のバトルは続き、ターン2で再びバービッシュが仕掛けるも2台が接触!そのすきに5位のグエリエリが漁夫の利で3位に浮上。激しすぎる2台のバトルを冷静の処理しました。
レースはトップのミューラーが逃げ切り今季3勝目!タルキーニがノーポイントに終わったため、ミューラーがランキングトップに浮上しました。2位にはポールポジションからスタートしたベナーニ、3位に冷静な判断が光ったグエリエリが獲得しています。
レース2決勝結果
ビョークが再び優勝でランキング2位に浮上!YMRが中国GPを完全制覇!
レース1から調子が良いビョークがレース3でもポールポジションを獲得、2位に今シーズン苦しんでいるミケリス、3位にグエリエリが入りました。
ランキング2位となったタルキーニは4番手からスタート、ランキング首位のミューラーは後方9番手からのスタートとなりました。
レース3決勝のスタートは順位そのままで1コーナーへ。しかし3位のグエリエリが続くコーナーでミケリスに当たりながらもパスし2位に浮上、その隙をついてタルキーニも続き3位に浮上します。
2位に上がったグエリエリでしたが、痛恨のコースオフ!タルキーニが2位に上がり、デニス・デュポン(Audi Sport Team Comtoyou)が3位に上がってきました。
7周目、後方から追い上げを見せていたミューラーでしたが、なんと右フロントがパンクしてしまいリタイヤを余儀無くされます。
そんなチームメイトとは対照的にトップを快走するビョークでしたが、9周目に縁石の修理が必要になり、安全上の理由から赤旗が出され、レースは一時中断となります。
11周目にレースが再開されるも、ビョークは落ちついて2位タルキーニに対し差を広げます。
白熱したのは5位争い、ペースの上がらない5位のハフに、バービッシュが激しく攻め立てます。なんとか堪えていたハフでしたが、13周目にバービッシュにパスされてしまいます。
ハフをパスし勢いに乗るバービッシュは4位のミケリスに追いつき、ファイナルラップでミケリスを攻略!見事な追い上げで4位を獲得しました。
優勝はビョーク、レース1に続く優勝でランキング2位に浮上しました。2位にはタルキーニが入り、再びランキングトップの座に返り咲きました。3位はベストリザルトのデュポンが入り、嬉しい初表彰台を獲得しました。
レース3決勝結果
残り3戦ですが1レースに3回もレースがあるWTCRは最後までランキングの行方が読めません。次戦は翌週に再び中国で行われます。武漢サーキットはストリートコースで、サバイバルレースが予想されます。ストリートにめっぽう強いハフの活躍に期待しましょう。そしてランキング上位3名のポイント差が拮抗しています。今年のチャンピオン争い、1戦たりとも見逃せません!