全8戦のSSP300、シーズン2勝、わずか1点差でタイトル獲得!
SBKよりひと足早く最終戦を迎えるSSP300は、9月30日のフランスラウンドが最終決戦の場となりました。第3戦イタリア、第4戦イギリスで優勝したカラスコですが、続く5〜7戦はひと桁のポイントしか獲得できず、9月16日のポルトガル終了時のランキングは、首位カラスコが90ポイント、2位スコット・デルー(カワサキ)が80点、3位ミカ・ペレス72点となっていました・・・。
第4戦イギリスまでのカラスコの活躍は、↓ こちらの過去記事をご参照ください!
そして9月30日のフランスラウンドの決勝・・・25番手という下位からスタートのカラスコは、追い上げのレースを強いられることになります。その後、上位進出・・・とまではいきませんでしたが、カラスコは粘り強くポジションをジワジワと上げ、最後は13位でゴール!
タイトル争いのライバルであるM.ペレスはこのレースで2位入賞。そしてS.デルーはポールポジションスタートながら、7周でリタイア・・・。この結果、カラスコ93ポイント、ペレス92ポイント、デルー80ポイントとなり、わずか1点差でカラスコが今年度のSSP300勝者となりました!
21歳での快挙! おめでとうございます!
スペイン人のカラスコは、今まで男性しかいなかったFIM統括のロードレース選手権のなかで、初めて女性のチャンピオンとなりました。21歳でのこの快挙は、もちろんのこと永遠に歴史に刻まれることになりました!
カワサキのニンジャ400の強さが際立った今シーズンのSSP300ですが、性能調整がちゃんとできていない観のあるSSP300では「その年に勝てるマシン」に乗らないと、タイトル争いに加わることが難しいカテゴリーと言えるでしょう。
ニンジャ400ユーザーであることが、カラスコの王者獲得に大きくプラスにはたらいたことは確かでしょう。しかし、多くの男性ライダーのライバルが同じくニンジャ400ユーザーだったわけですから、彼女が今年の王者にふさわしいことにケチをつけるような愚かな人はいないでしょう。
来年以降の彼女が、どのようなロードレース活動をするのかは不明ですが、今後も彼女の活躍に注目したいですね!