遊びの天才、ホンダの原付50ccレジャーバイク「モンキー」が2017年生産終了となりました。しかし2018年、モンキーが125ccとなって復活!この連載ではそんなモンキーの歴代車を1から振り返っていきます。
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エンジンや装備を熟成させた、マイナーチェンジモデル
ゴールドモンキー(1984年)に採用された最高出力3.1ps、最大トルク0.32㎏-mで、マニュアルクラッチ4速ミッションを備えたエンジンがスタンダードモデルにも搭載された。ヘッドライト、ウインカー、ホーンの各スイッチも左ハンドルに集中配置へ変更された。
12V電装化とエンジンの改良!新たなスタンダードモデル
モンキーバハ(1991年)で新採用された、ベアリング支持カム仕様のエンジンと12V電装を採用した新たなモンキーのスタンダードモデル。バッテリーレスだったモンキーバハに対して、こちらはMFバッテリーが搭載されている。ヘッドライトも上下切り替え式にされた。
ここでのMCは、立体エンブレム装着とカラーリング変更のみ
この年のマイナーチェンジは、基本的にはカラーリング変更のみ。タンクを赤、前後フェンダー、ヘッドライトケースを白とした新色を追加すると共に、ウイングマークとロゴを一体にした、質感の高い立体エンブレムも装着。従来モデルの紺×白も継続販売。
21世紀を目指した次世代モンキー!エンジン改良で排ガス規制をクリア
地球環境への意識が高まった1990年代、世界中で自動車の排出ガス規制が強化されていった。そんな中、1999年にはモンキーも厳しさを増した規制をクリアするためのマイナーチェンジを受けている。最大の変更点はもちろんエンジンだが、スーパーカブC50系の水平シリンダーOHCという基本構造はそのまま不変。
ブローバイガスの還元装置を新たに装着し、さらにキャブレターセッティングを大きく変更することで国内排出ガス規制をクリア。しかも最高出力・最大トルクといったエンジンのスペックも規制前と同じ数値をキープしている。エンジン以外は、熟成を重ねて高い完成度を備えていた1998年以前のモデルほぼそのまま。車両形式名は従来のZ50JからAB27へと改められている。
1978年以来のフルモデルチェンジ!PGM-FI化で環境性能を大きく向上
モンキーは1999年モデルで国内排ガス規制をクリアしたものの、さらに厳しくなった規制の前に抜本的な対策が必要になる。そしてついに2009年、1978年以来となるフルモデルチェンジを受けた。「マイ・ベスト・スモール」をコンセプトにしたこの新世代モンキーは、最新の規制をクリアするためエンジンをPGM-FI化。
さらにフリクションロスの低減、キャタライザー追加などにより、排出ガスをクリーンにしながら燃費も向上、最高出力も3.4psにパワーアップ。フレームや足まわりは従来型に準じているが、モンキーらしい可愛らしさを残しつつ、燃料タンクも台形の新デザインに変更するなどスタイリングも一新。ラインアップはスタンダードモデルに加え、受注期間限定のリミテッドの2タイプが用意された(写真はリミテッド)。
新色「ハーベストベージュ」は「猿」モチーフのタンクバッジを装着
2015年の東京モーターショーで公開され、2016年に発売されたワイルドなアドベンチャーイメージを表現したニューカラー。タンクには、ヘルメットとゴーグルを身につけた愛らしい「猿」をモチーフにした、専用デザインのタンクバッジも装着されている。