2001年、2006年、そして2008年にSBK(世界スーパーバイク選手権)王者に輝き、2006年にはMotoGPで1勝を記録したドゥカティのレジェンドライダーであるトロイ・ベイリスが、ASBK(豪州スーパーバイク選手権)で若手たち相手に大活躍しました! まさに驚異の49歳です!

コースレコードで予選1位を獲得!

1969年にオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州に生まれたトロイ・ベイリスは、ドゥカティファンやロードレースファンなら知らぬ者がいない、SBKレジェンドライターです。

画像: 2006年ドゥカティで2度目のSBKタイトルを獲得したときのT.ベイリス。この年のMotoGP最終戦バレンシアGPにスポット参戦して、キャリア初のMotoGP勝利を記録したときは、世界的な大ニュースになりました。 en.wikipedia.org

2006年ドゥカティで2度目のSBKタイトルを獲得したときのT.ベイリス。この年のMotoGP最終戦バレンシアGPにスポット参戦して、キャリア初のMotoGP勝利を記録したときは、世界的な大ニュースになりました。

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3度目のSBKタイトルをドゥカティで記録した2008年、最終戦のポルティマオ・ラウンドでのダブルウィンがベイリスのSBKキャリア最後の「優勝」となりました。その後、2015年のSBK第1、2戦戦にベイリスはスポット参戦したことはありますが、これはあくまで当時レギュラーだったダビデ・ジュリアーノが怪我で欠場したことによる代役参戦でした。

SBKレギュラーから引退して10年・・・49歳となったベイリスは地元オーストラリアのASBKに参戦しました! 引退後は4輪レースに出場したり、2輪関連イベント企画運営を手がける「トロイ・ベイリス・クラシック」のビジネスを共同経営者とハンドリングしたりしていましたが・・・やっぱり彼は2輪レースの世界が一番輝く舞台なのかもしれませんね!

画像: ASBK第4戦ヒドゥン・バリーで、おなじみの「21番」をつけたドゥカティで走るT.ベイリス。 www.asbk.com.au

ASBK第4戦ヒドゥン・バリーで、おなじみの「21番」をつけたドゥカティで走るT.ベイリス。

www.asbk.com.au

ASBK第4戦はダーウィン近くのヒドゥン・バレーで開催されましたが、その予選でベイリスはドゥカティ パニガーレ1299を駆りコースレコードでポールポジションを獲得! 若いライバルたちを相手に「昔取った杵柄」の破壊力と健在ぶりを披露しました。

画像: ポールポジション賞の巨大小切手を手に、笑顔のT.ベイリス。そんなに高額ではないんだな・・・というトコロに個人的には目が行きました(苦笑)。 www.asbk.com.au

ポールポジション賞の巨大小切手を手に、笑顔のT.ベイリス。そんなに高額ではないんだな・・・というトコロに個人的には目が行きました(苦笑)。

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そしてレース1で、見事10年ぶりの優勝を達成!

予選首位の勢いを維持したベイリスは、見事にレース1を優勝! レース2でもレース1の再現を狙いましたが、マシンに技術的な問題が発生したこともあってベイリスは7位にとどまりました。

画像: 49歳になった今も、その速さは錆び付いていないことを証明したT.ベイリス。 www.asbk.com.au

49歳になった今も、その速さは錆び付いていないことを証明したT.ベイリス。

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このベイリスの活躍にSNS上では、「SBKタイトルをカワサキから奪還するために、ベイリスにファクトリーのパニガーレを与えてSBKに復帰させよう!」とコメントする者がいたりと盛り上がりをみせています。ベイリスと同い年の筆者としては同世代人の活躍がとても嬉しいですけど、さずがに今からSBK復帰は無謀・・・と思ってしまいます。でも、ベイリスの才能をもってすれば、不可能を可能にすることも・・・なんて夢を見てしまいますね。

昨年にはMotoGPで活躍した、1970年生まれのアレックス・バロスがブラジル選手権で優勝したりと、近年はアラフィフの大ベテランがロードレースで大活躍するニュースをよく目にしますね。レーサー人口が多かった激戦の時代を生き抜き、世界最高峰で戦った歴戦のライダーたちは年を取っても、そんじょそこらの若者ライダーでは歯が立たないのかもしれませんね・・・。

これからも大ベテランと、それを乗り越えようとする若者の戦いが、世界のロードレース界のひとつのトレンドになるかもしれません。もちろん私たちロードレースファンは、レース内容が面白くなるのならそれは大歓迎! といったところでしょうか? ともあれ、今後もベイリスの動向に注目したいです!

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