カワサキのオートバイを代表するバイクって何でしょう? 大人気のNinja250? 公道最速のH2?いやいや、やっぱりNinja1000でしょう! って感じているのはボクだけですか? でも、どうしてNinja1000なの?って聞かれると、自分でも『何で?』って思う部分もあるのですが……

カワサキの“Ninja"にある特別感

画像1: カワサキの“Ninja"にある特別感

バイクが好きな人にとって、カワサキの『Ninja』っていう名前には、ものすごい威力がありますよね。

ずっとバイクに乗り続けている人にはレジェンドとして。そして、新しくバイクの世界に踏み込んできたライダーにはNinja250の親玉みたいな感じかもしれません。

画像: 写真は1999年式/日本仕様(A12)

写真は1999年式/日本仕様(A12)

ルーツを辿れば、間違いなくGPZ900Rに辿り着きます。

1983年に登場したこのバイクは、サイドカムチェーン方式を新採用した水冷4気筒エンジンを搭載し、最高時速247km/h、ゼロヨン11秒アンダーという高性能で世界を驚かせた『Ninja』の原点です。

映画『トップガン』でトム・クルーズが乗ったことも人気爆発の理由のひとつでしたね。

画像2: カワサキの“Ninja"にある特別感

でも現行のNinja1000は、レジェンドであるGPZ900Rとは全然違う方向性です。

みなさんもご存知だとは思いますけれど、基本的に『ツアラー』なんです。

それが証拠に純正オプションとしてパニアケースの設定までありますしね。

画像3: カワサキの“Ninja"にある特別感

これはこれでスポーツツアラーとして純粋にカッコいい。

だけどGPZ900Rの純粋な後継かと言われれば、それもすこし違うように思えます。

それでもこのNinja 1000をカワサキのアイコンのように感じる。今ではH2やZ900RSもあるのに、自分でもちょっと不思議です。

カワサキ感が……薄い?

現行モデルのNinja1000は、走らせるとすばらしく快適。

前後サスペンションもソフトで高速道路では道路の継ぎ目を本当に綺麗にいなしてくれます。特にフロントの動きが細やかで、乗り心地は最高です。

ウインドスクリーンが可変なのもツアラーらしい装備。

それにエンジン最高出力は140馬力オーバーですから走りには余裕があります。

これなら1日1000kmの旅もできるって思えるほど快適です。

画像1: カワサキ感が……薄い?

しかも、一般道でのゆったりペースまでもが扱いやすい。

低速トルクがけっこうあるし、パワーの出かたにも唐突さがありません。

感覚的には『Z900RS』のほうが荒々しく感じるくらいです。

画像2: カワサキ感が……薄い?

失礼ながら、こうして乗っていて『カワサキ感』があまり感じられない……やっぱりイメージとして何となく象徴的に感じているだけなのかな? と自問自答します。

あくまで『公道』主義

画像1: あくまで『公道』主義

その印象がすこしづつ変わり始めたのは、やっぱりワインディングでした。

でも峠に入ったらキャラが激変!なんてことじゃないんです。じわり…と来ました。

画像2: あくまで『公道』主義

最初に思ったのは前後サスペンション。たぶん設計者はかなりワインディングに特化したセッティングにしたんだろうな、と。

そう思ったのはコーナーでバンク中に大きなギャップ、というか道路の凹み(峠にはたまにある)を見落として踏んだときです。

……びっくりした。

画像3: あくまで『公道』主義

凹みに驚いたんじゃありません。足周りに、です。

瞬間的に荷重が抜ける嫌な感触の直後。

例えるなら人間がジャンプして両足で着地するみたいに、前後タイヤがストッと踏ん張ったんです。

まるで、そんなギャップなんて無かったみたいに……

画像4: あくまで『公道』主義

『あ、これスゴい』

そう思いました。アドベンチャーバイクもかくやというほどの柔軟な対応力でしたから。

おそらくですが、この足周りはサーキットで超高負荷を掛けるような走りには向いていません。そういうのはスーパースポーツZX-10Rの領分として割り切っているんでしょうね。

でも何が起こるかわからない峠道なら、このほうがいい。

画像5: あくまで『公道』主義

峠のギャップが気づかせてくれたというのも皮肉な話ですが…

そういえば現行モデルのNinja1000はボッシュ製の6軸センサーを搭載して、トラクションコントロールKTRCに加え、コーナリングABSまで標準装備しています。

画像6: あくまで『公道』主義

もちろんスリッパークラッチも装備。

機械式と電子制御のコンボで、徹底的にライダーを護るようにしているんです。

Ninja1000は公道を走ることがすべての大前提だとでも言うように。

そういえばレースも

画像: そういえばレースも

そこから、いろいろ考えかたが変わってきました。

レースだって今、カワサキはWSBK(スーパーバイク世界選手権)を主戦場にしています。MotoGPとは違う、市販車ベースの最高峰レースです。

ホンダもヤマハもスズキもMotoGPに参戦しているのに、カワサキはスーパーバイクがメイン。

あくまで市販車がベース。そこにカワサキはずっとこだわっています。

画像: 2017年にカワサキレーシングチームはWSBK通算100勝も成し遂げています。

2017年にカワサキレーシングチームはWSBK通算100勝も成し遂げています。

よく『レースでの技術を市販車にフィードバック』って言いますけど、それだって市販車ベースのレースのほうがフィードバックは早いし、得るところも多いに決まってます。

それにMotoGPマシンっていうのは、何もかもがあまりにも市販車とはかけ離れすぎているんです。それのレプリカを作れば、公道仕様にしたとしても普通の人が絶対に買えない存在になってしまう。

高潔な別世界。そこで得られる名声を、今のカワサキは求めていないっていうことでしょう。

名声よりも大事なもの

画像1: 名声よりも大事なもの

今のカワサキが最優先にしているもの。

それはきっと、ボクたちが乗る市販車じゃないかと思うんです。例えばこのNinja1000みたいな。

レースで得た技術のフィードバックっていうのは、別に『速さ』だけの話じゃありません。

ワインディングを味わったり、ツーリングしたり、そういう大多数のライダーのための技術のフィードバックっていうのも当然ある。

画像2: 名声よりも大事なもの

Ninja1000の場合は、なまじパワーが141馬力もあって、排気量もレーシングマシンと同じ1000ccで、こんなにもスタイルがカッコいいから、そのせいで逆にちょっと損をしているな、と思うくらいです。

だって、ボクたちはそこに期待しちゃうじゃないですか。

画像3: 名声よりも大事なもの

レジェンド再来!とか、カワサキならきっと何かやってくれる!って。

Ninja1000だって、コーナー進入でフロントフォークをフルボトムさせるほど高負荷をかけられるライダーが操れば、ツアラーなんて言えないほど速いバイクです。

でも、そういうことじゃないんですよね。

画像4: 名声よりも大事なもの

ボクたちはカワサキに、そして公道の『Ninja』に夢を見るんです。

サーキット最速を目指すZX-10Rも、スーパーチャージド・モンスターのH2もスゴいけど、大排気量Ninjaシリーズの中で、いちばん自分に近いと感じられるNinja1000には、やっぱりいちばん夢が膨らむ。

画像5: 名声よりも大事なもの

そして、バイクとしてはレースで得た技術をカウルの内側に隠し、徹底的にリスクからライダーを遠ざける。

それらはすべて公道を走るため

世界最速でも無いし、ツアラーが本質かもしれないけど、この公道への徹底したこだわりは紛れも無いカワサキらしさだと思うんです。

それにですね、こんなに夢が膨らむバイクって他に多くないじゃないですか。

その存在に夢が広がる。

だからボクは、Ninja1000をこそ現代カワサキの象徴に感じるんです!

Ninja1000をもっと詳しく知りたいなら

詳細スペックや価格などは公式WEBでどうぞ!

超!おまけ

画像: トム・クルーズのTwitterより twitter.com

トム・クルーズのTwitterより

twitter.com

そういえば映画『トップガン』の続編が制作進行中みたいですね。これは楽しみ!

となると、我々ライダーとしては……

画像: 超!おまけ

こんな感じの夢が見たい!?(笑)

ファンの皆様、失礼!

This article is a sponsored article by
''.