フランスGPの注目選手を紹介!
F1のオールドファンにとって懐かしいポール・リカール・サーキット。F1が走るのも久しぶりですが、F2も大注目ですよ!
F2も2月にポール・リカールでテストをしていますが、GP3同様季節が違うのでやはりこちらも高い気温、路面温度に合わせた適切なセットアップが必要になってきます。F2は今年新しいマシンになり、V6ターボエンジンになったことから、エンジンブロー、クラッチトラブル、それによるスタートでのストールが多い印象です。
そんな中速く、安定している選手がランド・ノリス(Carlin)。マクラーレンの秘蔵っ子でもあるノリスはF2デビュー戦である開幕戦のレース1で見事優勝。優勝は1回だけですが、3位3回、4位2回、6位2回とこれまで全レースでポイントを獲得。
まだ彼は18歳ですが、チャンピオンに向けて素晴らしいシーズンを送っています。ちなみにポール・リカールで行われたテストではノリスが午前、午後ともにトップタイムをマーク。今回も優勝候補に間違いありません!
そしてもう1人の注目選手は今シーズン速さを見せているアレクサンダー・アルボン(DAMS)。開幕戦レース1で決勝4位、アゼルバイジャンのレース1ではポールトゥウィン、スペインのレース1はポールポジションを獲得し決勝5位、レース2は2位を獲得。そして前戦モナコでもポールポジションを獲得しています。
今シーズンの成績を見ると純粋なスピードはトップクラスと言えるでしょう!あとはいかにコンスタントに成績を残すかがポイント、ノリスとのポイント差はモナコ終了時で27。決勝でのパフォーマンス向上がチャンピオン争いをする上で鍵になってくるでしょう!
予選では去年のGP3王者がポールポジションを奪取!
フリー走行ではノリスが一番時計でしたが予選ではポールポジションを奪えませんでした。
ポールポジションを獲得したのは去年のGP3王者のジョージ・ラッセル(ART Grand Prix)!
2位はアレクサンダー・アルボン(DAMS)、3位にランド・ノリス(Carlin)というトップ3になりました!これまですでに優勝もしており、GP3から上がってきたドライバーの中で一番活躍しているラッセルですが、F2でのポールポジション獲得は今回が初!
GP3時代から決勝に強く、速いより上手いというイメージのラッセルでしたが見事F2初ポールポジション、メルセデスF1のリザーブドライバーも勤めているラッセルは速さもアピールすることができました。そしてレース1では自身の強みを発揮できるのか!?注目です!
そして今年からF2に参戦している日本人ドライバー、福住仁嶺(BWT ARDEN)と牧野任祐(RUSSIAN TIME)は今シーズン苦戦しており、今回の予選も牧野が16位、福住18位と厳しい結果に。RUSSIAN TIMEはアーデン・マルケロフの父親がチームを購入し、ARDENはマキシミリアン・ギュンターがメインスポンサーを連れてきている背景から、お互いチームメイト主導のチームということで苦戦していますが、チームを少しでも自分に向けさせる必要があります。
2人とも良いドライバーですから、自分にあったセッティングが見つかれば十分勝機はあると思います。ドライバーとして真価が試される1年になりそうです。
予選結果
大波乱のレース1の結果は!?
レース1は今にも雨が降り出しそうな曇り空。そしてフォーメーションラップ開始時に雨が降り始めました。不安定な天候の中レースがスタート!ポールのラッセルが良いスタートを切る中、ノリス、マルケロフがストール!今回もスタートでストールする車が出てしまいました。
急に降ってきた雨により、スピン、コースアウトが続出する波乱のレースに。8周目にゲラエルがコース上でスピンしバーチャル・セーフティカーに。ノリスがピットに入りレインタイヤに交換するも雨が弱まり11周目に再びミディアムに戻すという踏んだり蹴ったりな状態。
13周にはラルフ・ボシュンがホームストレートでストップ、再びヴァーチャル・セーフティーカーに。
14周目にバーチャル・セーフティカーが解除されますが、16周目に上位争いをしていたアルボンにトラブル発生!スローダウンしなんとかピットへ。一度コースに戻るも再びピットに戻りリタイアに。
ラティフィと9番手争いをしている牧野は0.5秒差まで詰めるも、DRSが作動しないというトラブルが発生、厳しい戦いを強いられます。
皆がピットインを済ませる中、福住とデ・フリースはピットインのタイミングを遅らせ、福住が25周目、デ・フリースは26周目にピットイン。
首位ラッセルを猛追する2位のセッテ・カマラ。ブレーキングミスによるオーバーシュートでエスケープゾーンを直進、ラッセルとのギャップを縮めたのではないかと審議されるもお咎めなし。
残り2周でラッセルとセッテ・カマラの差は1秒を切るもここでまたしても雨!このタイミングでラッセルとセッテ・カマラの差は広がっていきます。
ファイナルラップには1秒差をつけていたラッセルでしたが、ギャップが1秒差あるもセッテ・カマラが最終コーナーで仕掛ける!トライは失敗し、ラッセルがF2で通算3勝目を記録!最後まで攻めたセッテ・カマラが2位、3位にはなんと14番手スタートのメリが入りました!ベテランが難しいコンディションを味方につけました!
日本人ドライバーの牧野はファイナルラップに8位のラティフィをパスし8番手に上がるも、ラティフィも意地をみせ抜き返し8位獲得。明日のレース2のポールポジションを獲得しました。牧野は悔しい9位、福住も終盤8位につけるも失速し10位。2人とも厳しい戦いではありましたが、ポイントを獲得しました。
レース1暫定結果
チャンピオン争いも面白くなってきた!
今回ランキングトップのノリスがノーポイント、ラッセルが優勝し一気にノリスと9ポイント差のランキング2位に浮上!今回2位に入ったセッテ・カマラもランキング5位に浮上し、これまでよりポイント差がなくなってきたチャンピオン争い、これからますます目が離せなくなってきました!レース2も激戦必死!
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