アニメ化に続き、Hey! Say! JUMPの知念 侑李さん主演で実写映画化も!
音楽(Jazz)を通じて友情を深めていく3人の高校生の甘酸っぱい青春模様
さまざまな家庭事情に悩みながらも、得難い友人や胸に秘めざるを得ない熱い恋によって、一生忘れられない日々を送る3人の高校生を描いた、青春コミックの傑作。それが「坂道のアポロン」です。
1966年。横須賀から九州の田舎町に転校してきた優等生の薫は、札付きの不良 千太郎と、その幼馴染の律子とあるきっかけでつるむようになります。3人の共通点は、ジャズ。自由闊達に音楽を奏でながら、3人は友情を深めていくのです。
小さなレコード店の一人娘である律子は素朴ながら、素直でとても可愛い子。薫はそんな律子に恋をしますが、彼女は幼馴染の千太郎に想いを寄せています。しかし千太郎は一つ年上の女性に恋い焦がれますが、その女性は千太郎が兄と慕う大学生との関係を急速に深めていくのです。
そんな複雑な恋模様の中、まだまだ未熟な高校生である彼らは時に喧嘩をしたり、反目し合いますが、それでも彼らの心中に目覚めた真の友情は、常に彼らの仲を修復し、かえって互いを必要としていることを認識させるのです。
そんななか、ある事件がきっかけで千太郎は突然姿を消してしまいます。同時に薫も東京の医科大に進学することになり、3人は離れ離れになっていくのです。
異なる環境に育ちながらも力強いセッションを見せる3人の若者の青春物語
みなさんは、一生モノと言えるような友人や恋人をお持ちでしょうか。
常に会ってなくてもいい、思い出の中のことでもよいのです。それらは人生で最も大事で貴重なものだといえるでしょう。
「坂道のアポロン」では、薫も千太郎も非常に複雑な家庭環境で、決して幸せに育ったというわけではありません。父親からは愛され大事にされてきたはずの律子も、母親がいない父子家庭で育っています。
それでも3人は明るく健気に生きてきました。その3人を結びつけたのはジャズですが、即興で自由に旋律を合わせていくその音楽のように、彼らは自分たちの異なる環境をそれぞれの強い意志と思いで結びつけ、素晴らしいセッションを作り上げていくのです。
とある事件をきっかけに離れ離れになる彼らですが、彼らの友情と恋は、”よい想い出”となっていくのでしょうか。それとも、年を経てさらに深まるものなのでしょうか?それは本作をぜひ手に取ってお確かめください。
十代の、あのときのキラキラした心模様を必ずや取り戻せる、素晴らしい青春ストーリーをぜひぜひお楽しみください。