川辺の階段に座って、意味はないがキレキレのトークを交わす二人の男子高校生。
関西芸人顔負けのしゃべくりに笑っているうちに、徐々に読者は術中にはまっていく、やがて唐突にくる、猛烈な感動的フィナーレに向かって・・・。
此元和津也先生が描き出す、面白くて胸を打つ、最高傑作!

菅田将暉&池松壮亮という芸達者な若手俳優の競演で話題になった映画の原作

頭はいいが人付き合い少年 内海想(ウツミ)と、運動神経がよくてお調子者の少年 瀬戸小吉(セト)。ウツミは塾までの時間つぶしに、セトはサッカー部を辞めてやることがなくて、川辺の階段に毎日座っては、意味のない会話を交わすことになります。
時にシニカル、時にユーモラス。関西の高校生である二人のトークはひたすらキレキレ。漫才さながら、まさに言葉のボクシングばりに交わされる言葉の数々に、読む者はたまらず声を出して笑ってしまうでしょう。

ぼくがこの作品を知ったのは、実は映画が先です。
菅田将暉(セト)&池松壮亮(ウツミ)コンビに、ヒロイン役として大好きな中条あやみちゃん。とはいえ本編はまだ見ていなくて、その予告編や紹介情報だけしか触れていなかったものの、ただひたすら座って会話するだけ的に紹介される、ユニークな映画として、記憶にあったんです。

画像: セトウツミ(プレビュー) www.youtube.com

セトウツミ(プレビュー)

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で、この記事を書くためにおもろい作品を探していたところ、原作である此元和津也先生の漫画を発見し、映画に対する興味もあいまって、読み始めたという次第なんです。

画像: 学校帰りの意味のない会話に興じる二人の男子高校生内海想(左)と瀬戸小吉(右)

学校帰りの意味のない会話に興じる二人の男子高校生内海想(左)と瀬戸小吉(右)

最初はクス。やがて大笑いしながら、最後は大泣きの傑作

本作は全8巻で、比較的短く、完結している作品です。
まあ、このまま二人のオモロトーク(もちろん彼らを取り巻くサブキャラもいい味なんですけどね)で何十巻も出すのはちょいと、きついよな、と思って読んでたんですが、実は最終巻になって、それまでのお話が最終回に向けての壮大な伏線であることを気づかされ、その落差に衝撃を受けつつも、感動を抑えきれなくなるんです。

作者である此元和津也先生の掌中で転がされているというか、よく読んでいると、その最終話に繋がる細かい伏線というか、設定が所々で出てきます。しかし、セトとウツミのトークがあまりに面白いんで、そんなものを頭から追い出して読み進めちゃうんです。

最終話につながる衝撃的な展開は、さらに意外な形で終了しますが、文字を読めなくなるほど涙腺が決壊しちゃうこと間違いなし。
多感な高校生時代の、なんとも甘酸っぱい想いというか、いろいろな想い出がフラッシュバックのように蘇ってくるし、とにかく最高の青春ストーリーなんです。

ぜひぜひ、第1巻から、ゆっくりじっくり読んでください。最初はクス。やがて大笑いしながら、最後は大泣きです。本当にいい作品ですよ。おすすめです!

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