1980年代に生販売された一人用電動トライク「C5」の後継機を原作者の甥がアップグレードして復活させました。未来を感じさせるデザインに機能で雨の日でも安心して使えます。
生産は僅かながらもその魂の生き続けた先代「C5」
1985年1月に発表された「C5」は一人用の三輪車で、発表と同時に多くの注目を浴びました。しかしまだまだ電動の技術が発達していなかっただけに性能はいまいち。モーターは非力で最高速度24km/h。12vの鉛電池を使用しているだけに航続距離も不十分で、発売後わずか8ヶ月で生産中止。それでも二千台は売れたというので消費者の興味は惹きつけたのでしょう。
「C5」のデザイナーの甥が一念発起!最新のモデルを作り上げる!
その32年後、元々のデザイナーの甥であるGrant Sinclair氏が「C5」を最先端の技術で蘇らせます。
「IRIS」と名付けられた新型は全体を大型化し航空機でも使われるアクリルでキャノピーを装着。クロモリ製のシャーシにモノコックボディ、前輪を2輪とし、乗車位置の見直しで視野と快適性と安全性を向上。それでも総重量55kgという軽量なマシンに仕上げます。
空力は自転車やスキーのスピード種目に使われるヘルメットをモチーフに設計。48Vのリチウムイオンバッテリーに250Wのモーターを備え、最高速度は先代の倍となる48km/h。
快適性能も近代に合わせてアップグレード。LCDディスプレイにはスピードや距離、電池の残量などを表示し、スマートフォンとつなげることで音楽が聞けたり、内臓のリアビューカメラの映像を写したりできます。リアには50Lの貨物室があり、荷物も運べます。また公道での走行を視野に、ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプも装備されています。
価格は約60万円。下の画像のように急ぎを要する医師などが街中を緊急で移動するのにも使えそうですね。
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