きっかけはひとつのご質問から・・・?
そもそも21世紀の今、改めてダンガーニについて考えたのは、先日ロレンスで紹介したアメリカの名レーサー、ダン・ガーニーの訃報記事について、FBページでいただいたご質問からでした(ありがとうございました)。
ご質問内容は、ダンガーニ・マフラーとダン・ガーニーは何か関係があるのか? というものでした。なるほど確かにその響きはほぼ一緒で、関係あると思うのが自然かもしれません。
しかし、日本で「ダンガーニ」と呼ばれているこのマフラー、じつはDGパフォーマンスというアメリカの有名なアフターパーツマーケットメーカーの製品です。ダン・ハングスルベンとゲーリー・ハーロウという経営者ふたりのイニシャルの組み合わせがDGの由来・・・となります。

1974年にスタートしたDGパフォーマンスは、エキゾーストなどのモトクロス用パーツやアパレルで成功したメーカーでした。スーパークロスのスターライダー、ボブ・"ハリケーン"・ハンナは、DGとの関わりからヤマハのファクトリーライダーになりました。
www.yamaha-community.fr
1979年のDGパフォーマンスのカタログより。DGのマークがついた各種アパレルは、世界のモトクロス好きな若者の憧れのアイテムでした。
dgperformance.comダン&ゲーリー転じてダンガーニ・・・?
なお今もDGパフォーマンスは会社として残っていますが、当然? ダン&ゲーリーのふたりは経営から離れて久しいです。それはさておき? 旧体制のころのDGパフォーマンスは、今のDGパフォーマンスとは比べ物にならないくらい、多種多様なストリートバイクのエキゾーストシステムも扱っていました。

こちらも1979年のDGパフォーマンスのカタログより。ホンダCBXやGL1000用のほか、ヤマハ、スズキ、カワサキの多くの機種のエキゾーストシステムをラインアップしていました。
dgperformance.comさて、本題です。なぜこれらDGパフォーマンス製品が、日本では「ダンガーニ・マフラー」と呼ばれるようになったのでしょうか? 結論から述べますと・・・わかりません!(すみません)。
以下は推察ですが、当時日本にこれら製品を輸入した人たちが、A:「DGってダン&ゲーリーの略なんだってよ」B:「ああ? ダンガーニ・・・?」A:「そういえば、ダンガーニーって奴がレーサーにいたよな・・・」と会話したとか、単純にダン&ゲーリーがダンガーニになまった・・・みたいな理由で、ダンガーニと呼ばれるようになったのかもしれません。
もし真相がお分かりの方がいらしたら、ぜひコメント欄などでご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
CBX1000 + ダンガーニ
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