印象的なF1マシンの印象的な動画!
ティレルは001、003、004・・・というように、00何番というネーミングを通例としていましたが、前4輪・後2輪という構成のP34には「プロジェクト」を意味する「P」を用いたのがその名前の特徴でした。
プロジェクト・・・ということで、実験車と思われることもあったP34でしたが、実験車に終わることなくちゃんと実戦用のF1マシンとして1976年にデビュー。スウェーデンGP決勝では見事、1-2フィニッシュを達成しました。
こちらは、1971年と1973年にティレルでF1王者になったジャッキー・スチュワートが、P34をテストする映像です。いろんな角度からこの特殊なF1の動きをカメラでとらえた、非常に興味深いムービーです。

当時からのF1ファン的には、ティレルよりもタイレルと呼んだ方がしっくりくる? P34。白地にタータンチェックのヘルメットは、ジャッキー・スチュワートのアイコンともいえます。
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GoProみたいな小型高性能アクションカムとか存在しない時代ですから、カメラの取り付けはこのように仰々しいです!
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エンジンは当時のプライベーターたちに愛されたコスワースV8。空気抵抗を減らしつつも、前側のグリップを確保するための手段が、この特徴的な小径4輪フロントタイヤでした。このシーンでは、タイヤをよく映すためにフロントウィングが外されていますね。
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P34の印象を語るスチュワート。インタビュアーの「F1への復帰は?」という質問には、「ないない(笑)」と笑顔で答えていました。
www.youtube.com衝撃とともに登場し、短期間で走り去ったF1マシン・・・。
結果から言えば、P34は先述の1勝のみに勝利数が止まり、1977年を最後に退役することになりました。専用の10インチフロントホイール用タイヤの開発だけに、タイヤメーカーのグッドイヤーがかまけるワケにはいかない・・・という事情も、開発終了の背景にはありました。
F1の歴史上でも、最もインプレッシブなモデルのひとつにあげられるP34。そのメカニズムと達人のドライブを、動画でお楽しみください。
Jackie Stewart tests the P34 Tyrrell 6 wheeler
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