超人大集合、とはいえリーダーは普通の人間のバットマン。
スーパーマンという超絶的存在が去ったあとの地球に襲いかかる未曾有の危機に、バットマンことブルース・ウェインが、ワンダーウーマンのサポートを得て人類を救うための超人チーム”ジャスティス・リーグ”を結成するが・・・。
トップ画像はIMAX3Dで観劇した人にだけ配られる特典ポスター
年間100本の映画を観る筆者ができるだけマイルドに作品批評w

ワンダーウーマン(ガル・ガドット)の魅力爆発ながら、バットマンもフラッシュも、みんなカッコ良すぎて大満足

早速公開初日に観てきたよ『ジャスティス・リーグ』。
マーベルの「アベンジャーズ」シリーズに対抗する、DCコミック版のメディアフランチャイズとして鳴り物入りで制作されたこの作品、バットマンファンの僕としてはどうあっても初日に観たかったのだ。

ストーリーは単純で、前作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で史上最強の超人スーパーマンが命を落としたことで、地球侵略を企てる兇悪な存在が現れる。それを察知したバットマンことブルース・ウェインは、ワンダーウーマンことダイアナ・プリンスとともに世界を救うために、世界各地で超人たちのスカウトを始める、というもの。

バットマンが集めた超人は、海底に沈んだアトランティスの王子アクアマン、地上最速の男フラッシュ、体のほとんどが機械化されたサイボーグ、そしてワンダーウーマン。

アクアマンとサイボーグについては、正直ほぼ馴染みがないものの(アクアマン役のジェイソン・モモアの鍛え上げられた上半身はお金を払って見る価値があるが)、僕は最近海外TVシリーズの「THE FLASH/フラッシュ」にハマっていて、フラッシュの登場には内心すごく期待していた。そして、TVシリーズに比べると軽佻浮薄でオタクぽさ爆発な感じに描かれているものの、母親を殺害した罪を着せられて刑務所で暮らす父親の存在など ちゃんと世界観は継承されているし、超音速の彼の特徴もクールに表現されていたので大満足だったのである。

また、映画冒頭からバットマンやワンダーウーマンの(スーパーマン不在を埋めるための)日々の活躍がテンポよく描かれるのだが、それぞれ実にカッコいいので、これまた大満足。
特にガル・ガドットのワンダーウーマンは、その人懐こくも涼しげな美貌とスリムなプロポーションとあいまって、早く単独主演のパート2が観たくて観たくてしかたなくなるほどの華やかさだ。

画像: 上段左 ワンダーウーマン 上段右 アクアマン 下段左 バットマン 下段中央 フラッシュ 下段右 サイボーグ wwws.warnerbros.co.jp

上段左 ワンダーウーマン 上段右 アクアマン 下段左 バットマン 下段中央 フラッシュ 下段右 サイボーグ

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身も心もボロボロなのに頑張っちゃうバットマン=ブルース・ウェインに拍手

「アベンジャーズ」においても、キャプテン・アメリカとアイアンマン=トニー・スタークがリーダーシップを争ってチームの和が乱れることがあるが、ジャスティス・リーグでは、発起人であるバットマンが、そもそもちょっと狷介で疑い深く、内向的で人嫌いなところがあるわけだから、なかなかまとまらない笑。孤高の超人たちにチームプレイをさせるのは、まあ大変なことだろう、実際。

ブルース・ウェイン自身がそれを自覚していて、ほんとはリーダー向きじゃないことをわかっているうえに、他のメンバーは正真正銘の超人だけれど彼自身は鍛え抜いているとはいえタダの人間だから、正直戦闘力は一番低い。お前らほんとは俺をバカにしてんだろ的に、ちょっとヒネくれた気分にもなろうというもの。

まして、殴られても投げられてもわりかし平気な顔をしている超人たちに対して、バットマンは満身創痍。彼の奮闘ぶりを観ていると、ほんと泣けてくる。会社の社長であるとか、サッカーチームのキャプテンであるとか、グループをまとめてリーダーとして働いたことがある人なら、彼の憂鬱というか孤独に涙してしまうと思うw

ちょっと救われるというか羨ましくもあるのが、ワンダーウーマン=ダイアナ・プリンスが、多少の意見の違いがあっても、ブルース・ウェインが気難し屋ぶりをあらわにしても、地球を救うためには我が身を犠牲にしてもいいという悲壮な覚悟を持つ彼を理解し、常に横にいてくれる、ということ。
強くて美しい彼女に支えられて、そばにいてもらえるという幸福をバットマンがちゃんと自覚しているかどうかは、そのマスクの奥に隠された表情からは窺い知ることができないのだけれど。

画像: 映画『ジャスティス・リーグ』特別映像2【HD】2017年11月23日(祝・木)公開 youtu.be

映画『ジャスティス・リーグ』特別映像2【HD】2017年11月23日(祝・木)公開

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