1980年代から90年代前半まで使われたスポーツプロトタイプカー、グループC。モータースポーツ熱狂の時代です。この連載では、グループCの名車を思い出しながら、その同年の映画、ファッション様々なカルチャーを比較して時代を遡っていこうというコーナーです。あの頃のアカデミー賞受賞作品や、日本で流行った懐かしすぎるあれこれを紹介していきます。
NISSAN R90CK #27 FROM A 1990年
1990年ニッサンがル・マン24時間制覇を視野にWSPC(世界スポーツプロトタイブカー選手権)に投入したのがR-90CK。同年のル・マン24時間ではマーク・ブランデルのドライブで見事予選ポールポジションを獲得。同型ながらR-90CP名で参戦したJSPC(全日本スポーツプロトタイプカー選手権)でも大活躍。星野一義/鈴木利男組が鈴鹿1000kmで優勝。長谷見昌弘/アンデルス・オロフソン組が国産車初のシリーズチャンピオンを獲得。翌91年には名門チームのノバがポルシェからニッサンにスイッチしJSPCで活躍した。
アカデミー賞は「ドライビングMiss デイジー」
1990年にアカデミー賞をとったのが「ドライビングMiss デイジー」でした。白人のユダヤ系老婦人デイジーと、その彼女の運転手をつとめる黒人の運転手ホークとの心の交流と友情を描いたドラマです。
裕福な環境で育ったデイジーには、自分で運転しようとするが、あやうく事故を起こしそうになります。そこで運転手として雇われたのがホークでした。
この映画の1948年代には、アメリカでは黒人差別がある時代でした。劇中では黒人を差別するシーンが所々登場しますが、デイジーはそこで差別社会の深刻さを実感します。アメリカでは黒人のみならず、ユダヤ人も少数派であったため差別の対象でした。二人にはそんな環境の中で共通して感じる部分があり、徐々に信頼関係が築かれ真の友情が生まれていきます。穏やかに流れる時の描写や、ユーモラスな二人のやりとりがみどころな映画です。
そして、この作品でデイジーを演じたジェシカ・タンディは、この作品のアカデミー賞主演女優賞を見事に受賞しました。
国民的人気アニメ ちびまる子ちゃんが放送開始!
現在もなお、国民から愛され続け放送されているアニメ「ちびまる子ちゃん」が放送開始したのが1990年でした。いまから27年前にもなるんですね!時の流れの速さって恐ろしい・・・・。
ちなみにF1日本グランプリで元レーシングドライバー鈴木亜久里が日本人初の3位入賞したのもこの年です。
日本でのヒット曲は、「ちびまる子ちゃん」が放送開始したこともあり、主題歌であるB.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」や米米CLUBの「浪漫飛行」が人気となりました。