2017年の1月27日に発売されたスズキの「ジクサー」が、発売から間もなく人気でバックオーダー状態になっちゃったのをご存知ですか?今まで150ccスポーツって、あまり注目されてなかったのに、ジクサーは他と何が違ったんでしょう?

150ccなのに、なぜ「ジクサー」は人気車に?

画像: 150ccなのに、なぜ「ジクサー」は人気車に?

250ccスポーツが大人気の今、150ccっていう排気量は中途半端といえば中途半端です。高速道路には乗れるけど125ccよりも維持費はかかるし、250ccに比べればパワーも無いですからね。

だけどジクサーは発売から間もなく、まさかの品薄状態になっちゃったんです!?

アンダー30万円の価格にも驚いたけど……

ジクサーは250ccにも引けをとらない車体サイズなのに、税抜きで29万3000円って発表された時は驚きましたよね。

最近は250ccも価格高騰ぎみで55万円くらいは当たり前。70万円オーバーなんてバイクもありますから。

でも、ロープライスは嬉しいけれど、それだけじゃボクたちオートバイ乗りは満足しないし、お金を出して買おうとは思いません。

だからジクサーが人気車になった理由は他にあるはず。今回はその謎を追いかけます!

150ccには見えない風格

まず、わかりやすくスゴいのはスタイルと車格です。

これまでの150ccクラスにありがちなオモチャっぽさとか、貧弱さがジクサーにはありません。大人の男が乗っても堂々としていられる、所有する満足感がちゃんとあります。

こういう150ccって、実は今まで無かったんですよね。

画像: 150ccには見えない風格

ちなみに身長176cmの男性で、このサイズ感です。全長が2005mmとかなりデカい。

この車格のおかげもあって、ライディングポジションに余裕があるのも嬉しいですね。窮屈な乗車姿勢だと、乗っていてすぐに疲れちゃいますから。

画像: ライダー身長176cm

ライダー身長176cm

足着き性は当然のように両足べったり(笑)

シート高は785mmですけど重量が135kgとめちゃくちゃ軽いので、小柄な女性でも扱いに不安を感じることはまず無いと思います。

装備がゴージャスすぎる!

画像1: 装備がゴージャスすぎる!

足元にキラリと輝くブレーキキャリパーのBYBRE(バイブレ)は、イタリアの最高峰レーシングブランドのブレンボが作っています。この高級感は他にはないジクサーのアドバンテージでしょう。

画像2: 装備がゴージャスすぎる!

フロントフォークのインナーチューブ径が41mmの太さっていうのもスゴい!150ccでこれだけタフなフロントフォークは過去に見たことがありません。

性能も大事だけど、見た目に強そうなのがイイ!

街乗りに「あそびゴコロ」を!

画像: 街乗りに「あそびゴコロ」を!

ジクサーの良いところは、単なる移動のアシじゃなくて、立派に趣味のバイクとして楽しめるところ。

もちろん大排気量バイクと違って軽いから、街乗りがすっごい気軽です。

カジュアルでもクールなスタイルでも、あそびゴコロ満点で楽しめちゃいます。

そういえば今回、150ccって街中だと無敵なんだな、と思い知りました。原付二種(125cc)にはない元気いっぱいのパワーが楽しいし、機動力抜群で小回りも効く。もうパーフェクト!

いつもの街もジクサーで走ると違った楽しみ方ができることにチョット驚きます。気軽なのに「バイクとしてちゃんと楽しい」っていうのも人気の理由のひとつなんでしょうね。

燃費がものすごいことに……

画像: 燃費がものすごいことに……

ところで、ジクサーは燃費がものすごいです。そりゃもうハンパじゃないくらいに。

イタリア車みたいなデザインのガソリンタンク。カッコいいんですが、容量12Lなのでチョット少ないかな、と感じるかもしれません。

ですが……実際に走ると航続距離500kmオーバーもイケるくらいなんです。

高速道路でずっと高回転をキープして走ってもリッターあたり40kmオーバーという素晴らしい燃費でした。これが一般道メインだったら、どれくらいまで伸びるんでしょう?

ジクサーの燃費性能はある意味、モンスター級なのです。

これはハマる!ジクサーの走りがヤバい

そしてジクサーの最大のオモシロさは、その走り!

画像: これはハマる!ジクサーの走りがヤバい

普通に乗るぶんにはイージーですが、ワインディングをスポーティに楽しもうとすると奥が深いんですよ。

大排気量車と、ジクサーみたいなライトウェイト・スポーツって、走らせかたが全然違うんですね。

ごまかしが効かない……

下りコーナーでは車体に無理な動きをさせないように細心の注意を払いつつ、ちゃんとブレーキでフロント加重を生み出して安定感を作るよう意識します。

こういう時、大型バイクだと重い車重による慣性力や高性能で太いタイヤのおかげで何となく走れるんですけど、軽量なジクサーはそうもいきません。ライダーが積極的に操ってやる必要があります。

そして、上り坂のコーナーではスピードが落ちすぎて何度もグダグダに。本気で自分のライディングの下手さに呆れました(笑)。

本気になるとけっこう難しい。でも、それがオモシロい!

ちなみにジクサーの空冷単気筒のエンジン出力は最高14馬力を8000回転で発生します。最大トルクを6000回転で発生するトルク型エンジンですね。

たかが14馬力、なんて侮ってはいけませんでした。今回ボクは、14馬力を使い切る「難しさ」と「楽しさ」を同時に味わったのだと思います。

簡単すぎるよりも、ちょっと難しいくらいがいい。だから、バイクって楽しいんですよね。

走りから、とことん無駄を削るように

上りと下りの走らせかたの違いを理解して、コツが掴めてくると、ジクサーはスパーン!と流れるようにコーナーを駆け抜けます。

画像: 走りから、とことん無駄を削るように

この瞬間がゾクゾクする。うまく曲がれると「よし、今のはキマった!」ってどんどんテンションが上がります。

バイクを走らせるための基本が全部、ジクサーの中に詰まっている感じです。

これには長年バイクに乗ってきたベテランライダーもビギナーも同じようにハマるはず!

メーカーがジクサーの実力を見誤った?(笑)

結局のところ、ジクサーって総合的な完成度がすごく高かったんです。街乗りもツーリングもスポーティな走りも1台で全部楽しめる、ありそうで無かったロードスポーツ。

だから人気が出た。これって必然ですね。

画像1: メーカーがジクサーの実力を見誤った?(笑)

こうなるとバックオーダーになった理由は、単純にスズキがジクサーの「実力」を見誤ったからじゃないの?って思っちゃいますね(笑)

製造国のインドから持ってきて、国内ですべて総点検してから出荷するので、時間も手間もかかると思うんですが……

画像2: メーカーがジクサーの実力を見誤った?(笑)

まだまだジクサーを待っている人がたくさんいますからね?

がんばってくださいよ、スズキさん!

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