青いチームが勝つわ・・・とララァが言ったかどうかは定かでありません?
のっけからすみません・・・私、ファーストガンダムでガンダムの記憶が止まってます(苦笑)。冗談はさておき? 9月14〜17日に開催された今年のボルドールは、青いチームの先頭争いが熱い24時間でした。
最初の1時間の冒頭はSRCカワサキが首位を走りましたが、マシントラブルで後退(そして残念ながらリタイア)。その後は日本から参戦のTSRホンダが首位に立ちます! そして40分後はTSRホンダ、YARTヤマハ、SERTスズキ、そして2016-2017シーズン王者のGMT94ヤマハと、すべて「青い」カラーのチームが4位までを占めました。
波乱が起きたのは2時間経過後でした。なんとYARTヤマハの一員として、今期もEWCに参加する野左根航汰が痛恨の転倒! セーフティーカーが導入されますが、野左根はなんとか起き上がってマシンを起こし、気合いでピットまで戻ってきました・・・。
YARTヤマハの後退により、2時間経過後のトップ3はSERTスズキ、GMT94ヤマハ、そしてTSRホンダの順となります。その後4時間経過まではこの順番でレースは進みますが、次第にSERTスズキにGMT94ヤマハが接近し、首位争いのバトル状態になりました!
長丁場のレースで、何度も首位が入れ替わりました!
5時間経過後、転倒車がコース上に残ったため介入したセーフティーカーが、なんと1位と2位の間に入ってしまったため、一時SERTスズキとGMT94ヤマハには1分以上広がってしまいました。さらに3位のTSRホンダが2位のGMT94ヤマハに急接近。GMT94ヤマハにとってはトホホ・・・ですが、これがあるのも長丁場の耐久レースのさだめです・・・。
1〜3位の順位は7時間経過後も、ピットインのタイミングで入れ替わりはあるものの基本SERTスズキ、GMT94ヤマハ、TSRホンダ。そして序盤に転倒したYARTは野左根がドクターストップで病院に行ったことなどの理由から、残念ながらリタイアしました・・・。なおEWCの24時間耐久レースは、8時間と16時間経過時にそれぞれ10位までに入ったチームに、1位10点、2位9点・・・という具合にボーナスポイントがつきます。ピット作業などのタイミングで、8時間経過時首位だったのはTSRホンダでした。
その後、SERTスズキがピット作業で時間をロスし3位に後退。首位はGMTヤマハ、2位TSRホンダという状況になります。ちょうど半分の12時間経過時は、首位GMT94ヤマハがピットイン時のホワイトカット(導入路の白線踏みつけ)でピットストップペナルティを受け、2位のTSRホンダとのタイム差が減りました・・・。13時間経過後にはTSRホンダが、GMT94ヤマハに約50秒の差をつけて首位に浮上します!
2度目のボーナスポイントタイムの16時間経過時は、GMT94ヤマハがトップで通過! しかし、2位TSRホンダとの熾烈なバトルはまだまだ続きます! 3位ホンダエンデュランスレーシングと3位争いをしていた4位のSERTスズキは、残念なことにマシントラブルでリタイア。その後18時間目のちょっと前に事件発生! なんとGMT94ヤマハがガス欠したのです!
栄光の24時間のゴールを、真っ先に受けたのは・・・?
不幸中の幸いで、ニコラ・カネパの乗るGMT94ヤマハのYZF-R1がガス欠を起こしたのはピットロード手前で、なんとかカネパは無事にピットに戻れました。しかし、ここで首位TSRホンダとの間には1分以上の差が生じることになりました。
その後GMT94ヤマハの激しい追い上げに迫られるも、なんとか首位をキープしていたTSRホンダですが、アラン・テシェが残り4時間を切ったところで痛恨の転倒! レッカーに回収されて、ピットでの修復作業が行われましたが、長く続いた「青」と「青」のバトルも、事実上これで終止符が打たれたことになりました・・・。
そして現地時間15時・・・24時間のチェッカーを真っ先に受けたのは、独走状態になったGMT94ヤマハでした! 2位はWEPOL BMWモトラッド・チーム by penz13.com。3位は着実に順位を上げていったホンダ・エンデュランス・レーシングでした。伝統の一戦にふさわしい、首位争いが楽しめたレースと言えますね。
2017-2018シーズンの第2戦となるのは、来年4月のフランス、ルマン24時間です・・・やっぱり、間が空きすぎてちょっと調子狂いますね(苦笑)。ちなみにレースを統括するFIMは、今年の鈴鹿8耐の発表会の席でボルドールとルマンの間に、アジアで耐久レースを開催したい・・・という話をしていましたので、これはぜひ近い将来に実現してほしいですね!!
FIM EWC第1戦 ボルドール24時間 リザルト
1 GMT94 YAMAHA
2 WEPOL BMW Motorrad Team by penz13.com
3 Honda Endurance Racing
4 Voelpker NRT48 Schubert-Motors by ERC
5 IVRacing BMW CSEU
6 F.C.C. TSR Honda France
FIM EWC チームランキング(第1戦終了時)
1 GMT94 YAMAHA 60
2 WEPOL BMW Motorrad Team by penz13.com 43
3 Honda Endurance Racing 42
4 F.C.C. TSR Honda 37
5 Suzuki Endurance Racing Team 33
6 Voelpker NRT48 Schubert-Motors by ERC 32