去る2017年8月22日~8月29日、東京青山・Hondaウェルカムプラザにて「モンキー発売50周年特別展示」が行われた。このイベントは、モンキーが2017年8月で生産終了となるためのイベントであった。少し時間が経つと、ああ、本当に生産終了してしまったんだなあ、としみじみと思いをかみしめたりする。
そこで、改めてこの小さなバイクの歴史と魅力について振り返ってみたい。

誕生から生産中止まで

1967年:誕生

モンキーの元は多摩テックという遊園地で活躍していた遊具「1961年 モンキー Z100」がベースとなっている。
1967年 「モンキー Z50M」(上記画像)として市販されて以来、発売当初のデザインを踏襲しつつも進化しながら、以後50年生産され続けた。途中では兄弟車種である「ゴリラ」や派生車種等も数多く発売され、多くのバイク好きを魅了した。

2007年:一時生産停止

50年の歴史があるモンキーではあるが、過去に一度、2007年9月に一時生産停止することがあった。
理由は、「平成19年排気ガス規制」に適合できなかったためで、2年後の2009年前記の排気ガス規制に対応したモデル「モンキー Z50J-9」で生産を再開することとなる。

このときの主な変更点は、従来のキャブレターからPGM-FI化で電子制御の燃料噴射方式への変更、エキゾーストに三元触媒の採用で排気ガスのクリーン化など、ほぼフルモデルチェンジのような内容であった。

画像: Honda モンキー リミテッド(2009年)

Honda モンキー リミテッド(2009年)

2017年:生産終了

そして、2017年3月24日に開催された「東京モーターサイクルショー2017」にて、同年8月に「モンキー」生産終了が発表された。

また、モンキー史のラストとして500台限定で発売された「モンキー・50周年スペシャル」は、8月26日にHondaウェルカムプラザ青山にて公開抽選会が行われたことも話題となった。

画像: Honda モンキー・50周年スペシャル

Honda モンキー・50周年スペシャル

モンキーが50年ものあいだ支持を受け続けた理由とは

モンキーは原動機自転車の第一種(排気量50cc以下)に属するが、このカテゴリーはほぼスクーターの市場である。一般的に原動機付自転車を購入される方の要望は、「新車価格が安い」「燃料代や保険等の維持費が安い」「運転が簡単」「荷物の積載」などであるが、モンキーと一般的なスクーターを比較するとどうか?ひとつずつ見ていきたい。

燃料代や保険等の維持費は安い?

モンキーもスクーターも、保険料は同じ。燃費はというと、モンキーは30km走行で100km/Lと非常に良く、維持費は安いと言える。

新車価格は安い?

モンキーの新車価格は336,960円(2017年8月時点)、同じホンダのスクーターの代表である「タクト」と比較すると159,840円であり、約2倍の差がついていることがわかる。

運転は簡単?

スクーターの場合は自動変速のため、右手のスロットル操作で走行できるため簡単であるのに対して、モンキーはマニュアルシフトのためライダーが常に走行に適したギヤ操作が必要になる。

荷物の積載は?

スクーターがメットインスペース、前カゴやリヤキャリアなど、多くの荷物が積載可能であるのに対して、モンキーはリヤのキャリアに積めるぐらいだ。

以上のことから、モンキーは原動機付自転車でありながら、ほぼ実用的ではなくレジャー志向であることがよくわかる。

なぜ50年も生産され続けたのか?モンキーというバイクの魅力は?

それはスポーツモデルのようにスピードが速く、コーナリング性能が優れてなくとも単純に走ることが楽しいと感じることが出来るから。そして比較的リーズナブルにカスタムパーツが豊富に揃い、子供時代のプラモデルを作る感覚で楽しめるところも魅力となっているのではないだろうか。

画像: ©Gクラフトオンライン Gcraft Waku+2 Doki+2 LIFE with PLAY www.g-craft.com

©Gクラフトオンライン Gcraft Waku+2 Doki+2 LIFE with PLAY

www.g-craft.com

さまざまな製品が発売される日本で、中には一年も経たずに生産終了の製品もあるなかで、50年という期間生産されたということは、製品としての魅力があり、多くの人の支持があった証の裏付けであると思う。

「ホンダ」という企業、そして日本のバイク業界を代表する一台としての偉大な功績を残し歴史に幕を下ろす「モンキー」に、あらためて敬意を評したい。

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