食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、運動の秋、そして水沢アキ・・・? 夏に続いての"ハマヤバ"企画(=何かにハマって夢中になってこそ、人間。何かにヤバイくらい酔ってこそ、人生・・・の略?)ですが、本連載最終回は私宮﨑が担当いたします。

01. 食欲の秋・・・天高くオレ肥ゆる秋・・・?

そもそも食欲の秋は、天高く馬肥ゆ・・・という故事が由来らしいです(諸説あり)。そして夏バテで弱った消化器官が、秋の涼しさで復活するので・・・とも言われたりしてます。もっとも健啖家の私は、春夏秋冬いつも美味しくご飯をいただいてますからカンケーないですけどね(苦笑)。

確かに、海の幸や山の実り・・・秋は美味しい食べ物が盛りだくさんですね。お魚ならサンマや鮭やうなぎですかね・・・え? うなぎは土用の丑の日で夏の食べ物じゃないの・・・? じつは本来うなぎの旬は秋〜初冬なのです。夏はうなぎが売れないとボヤく鰻屋のために、稀代のコピーライター?である平賀源内が「土用の丑の日」という名コピーを生み出した・・・という説があります(諸説あり)。ともあれ夏の季語にもなっているうなぎですが、うなぎがウマイのは秋!ということで、そこんとこ夜露死苦!?

野菜や果物ならば、「嫁に食わすな伝説」?で知られるナス・・・そして栗や林檎なんかが美味しいですね。そして松茸・・・これは高いので、なかなか気軽に手が出ないのがタマに傷ですけど、美味しい松茸を今年も食べることができるように、頑張って仕事に励みたいです。

画像: 昨年は友人の銀座の店で、美味しい松茸をいただくことができました(ラッキー!)。なお個人的に一番好きな松茸料理は土瓶蒸しです。

昨年は友人の銀座の店で、美味しい松茸をいただくことができました(ラッキー!)。なお個人的に一番好きな松茸料理は土瓶蒸しです。

02. 芸術の秋・・・誰ですか? 最も似合わないってdisるのは!?(涙)

そもそもなんで芸術の秋・・・なんですかね? 俳句をするときに手放せない「歳時記」にも、昔から秋の季語として「芸術祭」という言葉が記載されていたそうですから、古来より日本人は秋になると芸術に目覚めていたのかもしれません?

画像: マルク・シャガールの代表作のひとつ、「私と村」(1911年)。一昨年ニューヨークのMoMAに行って鑑賞しました! 鼻息がかかるくらいの距離まで近付いて見ることができ(←ちょっと誇張入ってます)、ナントこのように写真撮影もOKなのです。

マルク・シャガールの代表作のひとつ、「私と村」(1911年)。一昨年ニューヨークのMoMAに行って鑑賞しました! 鼻息がかかるくらいの距離まで近付いて見ることができ(←ちょっと誇張入ってます)、ナントこのように写真撮影もOKなのです。

私、顔に似合わず(苦笑)、美術館で芸術鑑賞するのが好きです。都内近郊は美術館が多いですが、そのことは東京に住んでいて良かったなぁ、と思うことのひとつですね。なお拙宅の近所には「府中市美術館」があるのですが、ここの企画展はなかなかバラエティに富んでいてオススメです。

昨年秋の「生誕130年記念 藤田嗣治展」は超絶サイコーに良かったですが、今年の秋の企画展「フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展」もなかなか面白そうなので、時間を捻出して見に行こうと思ってます。

マリメッコの生地、イッタラやアラビアの食器、アアルトの家具など、暮らしに溶け込む数々の優れたフィンランド・プロダクツのデザインを紹介するというこの企画展、みなさんも興味あったらぜひ足を運んでみてください。

03. 読書の秋・・・職業柄? 年がら年中「本まみれ」ですけど(苦笑)

読書の秋ってのは、「灯火親しむべし」という古代中国の詩が元になっている、という説があるそうです。ちなみに私、子供の頃は超読書家で日本で一番小説を読んでいる小学生でした(本人調べ?)。どこで道を踏み外したのか、オトナになってからはもっぱら、モーターサイクル関連の洋書ばっかり読む変人になってしまいましたけどね・・・母親が泣いています(涙)。

ハードカバーの洋書って結構重たいので、20代の頃から集めていた本で仕事部屋の本棚が悲鳴をあげています・・・。むやみにオトナ買いしているとそのうち床が抜けることになりそうなので、ここ10年は厳選してこれぞ!という1冊を選ぶことを心がけてますね。

ただ、この手の本って、「買うべきか、ガマンすべきか?」と迷っているうちに絶版になっちゃうことが多いんですよね。ここに紹介する「Triumph Motorcycles in America」も1993年の初版から買おうかな・・・と迷っているうちに絶版に・・・。その後プレミアついて、気楽に買えるネダンじゃなくなってしまいました。

画像: 「Triumph Motorcycles in America」 ある意味、戦後から主要輸出国のアメリカ向けに、"米国車"になっていったトライアンフの、アメリカでの歴史を網羅した一冊です。 coolbeans-book.com

「Triumph Motorcycles in America」
ある意味、戦後から主要輸出国のアメリカ向けに、"米国車"になっていったトライアンフの、アメリカでの歴史を網羅した一冊です。

coolbeans-book.com

良書は最高の友であり、教師である・・・というのは、いま、私がテキトーに思いついた言葉ですが(苦笑)、あながち間違っていないと思います。「勉強の秋」という言葉もありますし、良書は自分への投資にもなりますから、今年の秋はアレコレ選んで購読しようかと思います。

本を買うときはAmazon・・・みたいな風潮が蔓延してますけど、やっぱり実店舗で本を選ぶ楽しみってのも、本好きの方ならわかっていただけると思います。東京・大田区の「Cool Beans! Classic Books」はバイク専門書店でありつつ、1ドリンク制のカフェを併設するユニークなお店です。

画像: coolbeans-book.com
coolbeans-book.com

入店後お好きな飲み物を楽しみながらゆっくり選書できる、本好きには嬉しい空間です。ぜひ愛車でふらりとお出かけしてみてください!

04. 運動の秋・・・スポーツって言ったら、モータースポーツっしょ?

運動の秋ってのは・・・かなり古くからあるみたいですけど、初出がなんなのかは不明でした(スンマセン)。ともあれ? 秋はスポーツを楽しむにはいい季節なのは確かですね。モータースポーツの世界でも、秋はツインリンクもてぎのMotoGP日本ラウンドや、鈴鹿サーキットのF1日本GPなどのビッグレースがあったり、アマチュアが楽しむ草レースの類も目白押しだったりします。

画像: 古いモーターサイクルの草レースイベントなら、ロードレース、モトクロス、トライアル、サイドカー・・・と、なんでも楽しんでいる私です。こちらはヒストリック・ロードレース系イベントで愛用している、1959年型マンクスノートン(500cc単気筒DOHC2バルブ)です。

古いモーターサイクルの草レースイベントなら、ロードレース、モトクロス、トライアル、サイドカー・・・と、なんでも楽しんでいる私です。こちらはヒストリック・ロードレース系イベントで愛用している、1959年型マンクスノートン(500cc単気筒DOHC2バルブ)です。

先日、英国のマン島TTコースで行われたクラシックTTの様子は、つぶさにWebで結果をチェックしていたのですが、セニアクラシックTTで2位になったジェーミー・カワードのマンクスノートンが、歴代単気筒のマン島TTコース最速ラップタイムとなる平均110.057mph(約177.12km/h)を樹立したのはビックリでした!

平均110mphの"バリア"を500cc単気筒DOHC2バルブで破る・・・しかも最新のレプリカとはいえ、1962年で生産が終わった市販レーサーの基本設計でそれを成し遂げるって、ゴイスーのひと言ではありませんか!? なお、J.カワードが乗ったマンクスのエンジンはサマーフィールド製でした。

私が普段イベントで使っている1959年型マンクスは、レプリカではなく当時モノです。当時モノということにこだわって今まで10数年イベントを走って来たのですが、ちょっと最新のレプリカエンジンの実力というものをこの手で試してみたいなぁ〜と最近思うようにもなりました。

マンクス・レプリカの作り手の最右翼であるモルナー製の、オリジナルスペックのレプリカ完成車の価格は25,150英ポンド(約3,581,519円)・・・物欲の秋といえど? ちょっとおいそれと支払えるオネダンではありませんね。それではエンジン単体なら・・・1962年型オリジナルスペックで9,600英ポンド(約1,367,100円)・・・これなら私でも、なんとか手が届きそうに思えます!(←感覚がマヒしている?)。

画像: モルナー製のマンクスノートン・レプリカエンジン。当時のオリジナルより材質や加工方法などが進歩した分、耐久性も動力性能もアップしています。 www.manx.co.uk

モルナー製のマンクスノートン・レプリカエンジン。当時のオリジナルより材質や加工方法などが進歩した分、耐久性も動力性能もアップしています。

www.manx.co.uk

こんな感じ?に、レプリカ熱が高まっている私ですが、日本の秋って短くて、すぐ冬が来るってカンジじゃないですか? 冬になるとモータースポーツシーズンも終わり、私のレプリカ熱も冷めてしまっているかも・・・しれません? 私のキモチがどうなるのかは蟹の味噌汁・・・もとい神のみぞ知るですが、なにはともあれ「仕事の秋」ということで頑張ります!(お仕事のご用命お待ちしてます!?)。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.