首位のM.マルケスとは16ポイント差のランク2位!!
予選2番手、フロントローからスタートを切ったドヴィツィオーゾは、常に先頭グループを走行しつつ、18周目に首位に立ちました。その後、一時的にマルク・マルケス(ホンダ)にオーバーテイクされたものの、22周目に再逆転。最終ラップの最終コーナーでは、マルケスが最後のアタックをかけてきましたが、これを巧みに退けて首位のままチェッカーを受けて今季3勝目をマーク。25ポイントを追加して、ランキング2位にポジションを上げました。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 1位
「クレイジーなレースだったが、週末を通して信じられないような展開だった。特に最終ラップの最終コーナーは、マルケスが最後のアタックをかけてくると予想していたので、冷静に対処できたと思う。マルクがコーナー出口で進路を塞いで来たら、僕は行き場所を失って彼に譲るしかないという難しい状況だった。しかし、何とか彼のアタックを退けて勝利を掴むことができた!自分のパフォーマンスだけでなく、チーム一丸となったマネージメントにも満足感を覚えている。タイヤチョイスが難しいサーキットだが、僕たちは完璧な選択をすることができた。レースも素晴らしく、チャンピオンシップでも差を詰められた。タイトルを狙う準備は整っている」
元王者J.ロレンソも上り調子!? これからに期待です!
一方、フロントローからスタートしたロレンソは、オープニングラップで首位を奪うという、ヤマハ時代を彷彿させる鋭さを今回見せました。マルケスとドヴィツィオーゾを引き連れて、11周目までラップリーダーを務めましたが、ドヴィツィオーゾにパスされた後、2台のホンダにもオーバーテイクされてしまいます。しかし、その後の後続の追撃は許さず、着実に4位でチェッカーフラッグを受けました。ロレンソはこれで今季通算79ポイントで、ランキング7位につけています。
ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 4位
「個人的には今季のベストレースだと思う。フロントローからスタートして、11周にわたって首位をキープできた。最終的にはウィナーとのタイム差も6秒ほどだった。3周目以降は燃料消費をコントロールするためにマップを変更したため、若干パワーを落とさざるを得なかった。おかげで、ストレートでライバルに大きく遅れを取ってしまった。リアタイヤの右側が消耗して、首位グループについて行けなくなった。だが、レース毎に状況が良くなっている。自信を持ってライディングできるようになっているうえ、マシン・ポテンシャルを引き出すこともできている。あとコンマ数秒で優勝を狙える位置に行けるので、満足すべき状態だ。今日は非常に難しいレースだったが、アンドレアは優勝にふさわしいパフォーマンスを見せてくれた。おめでとう!」
残り7レース、王者争いがますます楽しみです!
エンジンのパフォーマンスは良いが、ハンドリングではホンダとヤマハにちょっと劣る・・・という見方をされてきたドゥカティのMotoGPマシンのデスモセディチですが、今シーズンはすでにドヴィツィオーゾが3勝をあげており、完走したレースでは第9戦ドイツGP以外は常に6位以内に入っていることから、乗り手の好調さを含めかなり総合的な戦闘力を上げてきていると言えるでしょう。
ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「戦術的にも、タイトル争いの点で言っても、アンドレアは本当に素晴らしいレースを見せてくれた。最終ラップの最後のふたつのコーナーの戦いを制して掴んだ勝利だ。観ていた私もアドレナリンが体中を駆け巡った。ドヴィは素晴らしい仕事をした。完璧なレースだった。ホルヘも良い仕事をしてくれた。序盤の11周を首位で走行して、最終的に4位でフィニッシュした」
次戦、第12戦英国GPは、2週間後の8月25~27日にシルバーストン・サーキットで開催されますが、ドゥカティチームは好調を維持するのか? その戦いぶりを見るのを楽しみに待ちましょう!