前半戦は6〜10位のチームが下克上にトライ!
トップ10トライアルはまず、公式予選6〜10位のチームのライダー2名が登場します。10位のチームのライダーが1番手でタイムアタックにトライ。その間に9位のチームのライダーが1周ウォームラップランをして、2周目にタイムアタック。そして8位のライダーが・・・というルーチンで進行します(これは後半の1〜5位のチームの「トップ10トライアル」も同様です)。
前半戦では、地元鈴鹿の名門チームであるHonda鈴鹿レーシングの日浦大治朗と、モリワキ モチュール レーシングの清成龍一選手が同タイムをマークするなど、なかなか盛り上がりました。またYART ヤマハ オフィシャル EWCチームのベテランのチームキャプテン、ブロック・パークスが、チームメイトの野左根航汰をカバーする力走で、公式予選のポジションをキープしたのも、名場面だったと思います。
後半戦で輝いたのは、やっぱりあのチームでした!
後半戦でまずいいタイムを出したのは、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームのリーダーである中須賀克行! 2015年のチームメイトであるMotoGPライダー、ポル・エスパルガロが記録した2分6秒フラットの大記録には届きませんでしたが、2'06.038で全体トップに躍り出ました。
ヨシムラ スズキ モチュール レーシングのシルバン・ギュントーリは途中までいいタイムを刻みながらも2輪専用シケインで痛恨の転倒! ライバルたちも途中までの区間タイムでは中須賀の記録よりいいペースを披露するものの、最終的には追い抜くまでには至りません・・・。
やはり、ヤマハを倒すのは「ヤマハ」なのか・・・? 最終走者となったアレックス・ローズがチームメイトの記録に挑みます! 途中までの区間タイムはマイナス表示・・・もしかすると2分5秒台の大記録が出るか・・・と場内は盛り上がります。しかし、最後の最後で中須賀には及びませんでした・・・う〜ん、残念。
もっともA.ローズが走り出す前に、すでにヤマハの3年連続ポールポジションが決まっていたわけです。やっぱり今年も、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは強いですね! ただ、今年はなんと5番手まで2分6秒台を記録してますので、決勝では過去2年よりは接戦が期待できそうです。
なおブリヂストンタイヤユーザーの6つのファクトリー系チームですが、1〜3位は16.5インチ、4〜6位は17インチと明暗がトップ10トライアルの結果では分かれました。また見た感じの印象ですが、16.5インチ勢のほうが「乗れている」カンジで、17インチのホンダ・ファクトリー系のハルク-プロとF.C.C. TSRホンダは、結構コーナーで暴れている印象でした・・・。まだ実績とグリップ性能に優れるの16.5インチのほうが、優位な状態にあるんですかねぇ・・・?
ただし、気になることに明日の鈴鹿サーキットの天気予報は、気象サイトによっては雨が降る・・・と報じています。また、何が途中で起こるかわからないのが"コカ・コーラ"鈴鹿8耐ですから・・・勝負は下駄を履くまでわからないですね! 明日午前11:30の決勝を楽しみに待ちましょう!
トップ10トライアル結果
1位 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 中須賀克行 2'06.038
2位 12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING 津田拓也 2'06.282
3位 11 Kawasaki Team Green レオン・ハスラム 2'06.381
4位 5 F.C.C. TSR Honda ドミニク・エガーター 2'06.600
5位 634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 中上貴晶 2'06.671
6位 7 YART Yamaha Official EWC Team ブロック・パークス 2'07.634
7位 19 MORIWAKI MOTUL RACING 高橋裕紀 2'08.041
8位 25 HondaSuzukaRacingTeam 日浦大治朗 2'08.178
9位 71 Team KAGAYAMA ハーフィス・シャハリン 2'08.616
10位 22 Satu HATI. Honda Team Asia ディマス・エッキー・プラタマ 2'09.966