第40回記念大会は日本初のシリーズ最終戦としての開催
世界耐久選手権シリーズには、F.C.C. TSR HondaとEVA TrickStar Racingがフル参戦しており、2016-2017年シリーズの開幕戦ボルドール24時間(フランス)ではEVA Trick Star Racingが3位、F.C.C. TSR Hondaが5位と好発進。コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、日本チームの初チャンピオン獲得の期待が高まっています。
そしてそのボルドール24時間で優勝したS.E.R.T(SUZUKI ENDURANCERACING TEAM)をはじめSRC Kawasaki、GMT94YAMAHA、YART Yamaha Official EWC Teamといった強豪レギュラーチームも参戦してくるはず。とくに、過去に15回のチャンピオン獲得経験があるS.E.R.Tは2015年からV2チャンピオンを達成中で、"コカ・コーラ ゼロ"鈴鈴鹿8時間耐久ロードレースでは初制覇に挑みます。
迎え撃つのは強力な日本勢ライダーの組み合わせが鍵に!?
一方で、2015年大会から連勝しているYAMAHA FACTORY RACING TEAMは、ライダー布陣は未定だが2チーム体制を発表しました!
同チームのエース中須賀克行が3連勝を達成すれば、1993-1995年のアーロン・スライト以来、2人目となります。新型マシンを投入するHonda勢では、これまでにケーシー・ストーナーやニッキー・ヘイデンといったMotoGP™クラスの元チャンピオンを起用したMuSASHi RT HARC-PRO.は、3度の優勝経験を持つ高橋巧と「MotoGP™に最も近い日本人」とも言われるMoto2™ライダー中上貴晶を起用し、残る一人の動向が注目される。
また、名門MORIWAKI MOTUL RACINGが復活し、高橋裕紀と清成龍一を起用。両ライダーともレース経験は豊富で、とくに清成にとっては、宇川徹の持つコカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース最多5勝に並ぶ記録がかかっている。
また、フルモデルチェンジされたGSX-R1000のSUZUKI勢では、ヨシムラスズキMOTULレーシングと、プレーイングマネジャー加賀山就臣のTeam KAGAYAMAが主力となります。ライダー布陣は発表されていないが、これまでの大会では両チームとも強豪ライダーを招いており、今大会ではだれを招聘するのか注目されています。
そして昨年の大会では、優勝したYAMAHA FACTORY RACING TEAMと唯一同一ラップでの戦いを演じたKawasaki Team GREENは、全日本JSB1000クラスでライダーを一新しており、コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレースでは新たな戦いを挑むことになるのです。
さて、昨年の大会は、久々に8時間にわたり完全ドライでレースが行われ、途中でセーフティカーの介入もなかったが、、そうしたなかで優勝したYAMAHA FACTORY RACING TEAMは218周を走破。こうしたことから、今大会での優勝に向けての指標となる周回数は218周ということになります。
なお、絶対最多周回数は6回ピット作戦を敢行したチーム・キャビン・ホンダが2002年に加藤大治郎とコーリン・エドワーズで記録した219周ですが、これは現在の2輪専用シケインが設置される以前のことです。