これはHondaの協力によりマシンが準備され実現するイベントで、マシンとともに憧れの存在であった北野元氏のHonda RC164、高橋国光氏のHonda RC142と鈴鹿サーキットを駆け抜けます。

■星野一義 1947年7月1日生まれ 静岡県出身
レースキャリアのスタートはオートバイ。1968年にはカワサキワークスのライダーとして、全日本モトクロスの90cc・125ccで両クラスのチャンピオンを獲得した。80~90年代に様々なカテゴリーで圧倒的な勝利を重ね、「日本一速い男」と勇名を馳せた。2002年に現役を引退した後も自らチームを率いてシーズンを戦う。

■RC166
1964年イタリアGPでデビューした世界初の250cc/6気筒マシン(RC165)の発展型で1966年のマン島(イギリスGP)より参戦を開始した。 この年、マイク・ヘイルウッドのライディングにより、RC166の前モデル(3RC165)の8勝と合わせ11戦10勝と言う圧倒的な強さで250ccクラスを制覇し、グランプリ5クラス制覇の一翼を担った。
今回のイベント出場について、星野一義氏はこうコメントしています。
星野一義氏コメント
「中学生の頃、北野さんや国さんがマン島や世界選手権で活躍する姿をオートバイ雑誌で毎日のように眺めていた。僕にとってHondaは憧れの存在だった。生まれて初めて買ったバイクもHondaのベンリィ。毎日のように河川敷で練習したよ。その後カワサキワークスに入ったのでHondaはライバルだったけど、いつか乗ってみたいと思ってた。子供の頃からの夢は半世紀以上、ずっと持ち続けていたね。今回、僕の夢を叶えてくれたHondaや北野さん、国さん、そしてこのデモランに賛同してくれた日産の心意気に心から感謝します。本当にありがとう。当日は家族も呼んで、僕がRC166で走る姿を見てもらおうと思ってる。だって、子供の頃からの夢が叶う瞬間だからね」
お目にかかれるだけでも恐れ多い、ライダーの憧れ「Honda RC164」。ぜひ、この感動の瞬間をみんなで見届けましょう!!2017年3月4日(土)・5日(日)は鈴鹿サーキットへGO〜!

北野 元(Honda RC164)
■北野元 1941年1月1日生まれ 京都出身
元HondaのGPライダーで、デイトナ(アメリカ)での優勝歴がある。四輪転向後は同じく二輪出身の高橋国光とともに草創期の日産ワークスドライバーとして活躍、71年には全日本SⅡチャンピオンを獲得した。78年に第一線を引退したが、87年に一時グループAツーリングカーに復帰、89年には星野一義とのペアで優勝も果たしている。

■RC164
1963年シリーズ終盤にRC163の発展型として投入されたトランジスタ点火を採用した250cc/4気筒マシン。この年、ライバルメーカーの台頭もあり、鈴鹿で行われた日本初のグランプリレース(シリーズ最終戦)はシリーズポイント同点と言う接戦の中で迎えたが、見事優勝を果たしHondaにとって同クラス3年連続となるタイトルをもたらした。

高橋国光(Honda RC142)
■高橋国光 1940年1月29日生まれ 東京都出身
1958年に二輪レースでデビュー。Hondaのワークスライダーとして60年から世界選手権に参戦、2年目となる翌61年の西ドイツGPで日本人として初めて世界選手権での勝利を飾った。65年からは四輪レースに転向し、北野元とともに日産ワークスドライバーとして活躍する。99年に現役を引退後、「チーム国光」代表、監督に就任。

■RC142
1959年、Hondaの夢であったマン島TTレース(イギリスGP)に初参戦する為に開発された125cc/2気筒マシン。決勝レースでは初参戦にもかかわらず6位入賞を含め7位/8位/11位の結果を残しメーカーチーム賞を獲得した。グランプリレース参戦58年を経て通算700勝以上を記録したHondaが世界挑戦の第一歩を踏み出した記念すべきマシン。
Hondaロードレースの源流
2017年3月4日(土) 15:15~15:35
2017年3月5日(日)10:50~11:10