ビッグ・ジョン・・・ことジョン・サーティーズは、MVアグスタに乗り4度世界ロードレースGP王者に輝き、そして4輪転向後にフェラーリでF1のタイトルを1度獲得した人物です。そんな氏はクラシックバイクの愛好家としての顔も持っており、若い時代に慣れ親しんだヒストリック・ロードレーサーで、多くのイベントに参加しています。こちらは1980年代初頭の、ビッグ・ジョンの走りをおさめた貴重なムービーです!

唯一の2輪・4輪グランプリ覇者は、やっぱり速いです!

第2次世界大戦後から連綿と続く、長い2輪・4輪のグランプリの歴史のなかでも、2輪・4輪の両カテゴリーで最高峰を制覇した人物は、サーティーズただひとりです。2輪のGPでは350/500ccクラスで計7度! そして4輪F1では1964年にチャンピオンになった彼は、誰もが認めるレジェンド・ライダー&ドライバーです。

1967年には、ホンダF1(RA300)に乗り、イタリアGPで優勝。ホンダチームにF1通算2勝目をプレゼントした人物としても、日本では知られていますね。1970年以降のサーティーズは、レースチームを主宰する傍ら2輪・4輪販売店も経営。そして、1978年にレースチームの活動を停止してからは、趣味でヒストリック・ロードレースを楽しむようになりました。

こちらの動画は、正確な年はちょっとわかりませんが、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズで開催されたレースの動画です。アマルー・パークがその舞台で、ビッグ・ジョンはディビジョン1/2クラス(市販レーサー対象)に1958年型マンクスノートン30Mで参戦しています。

画像: 一番手前の、銀色のフルフェアリングを装着したノートンに乗るのがJ.サーティーズです。 www.youtube.com

一番手前の、銀色のフルフェアリングを装着したノートンに乗るのがJ.サーティーズです。

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画像: スタート! ビッグ・ジョンはちょっと出遅れました・・・。 www.youtube.com

スタート! ビッグ・ジョンはちょっと出遅れました・・・。

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画像: しかし・・・スムーズな走りで先行車をパスし、すぐに先頭グループに追いつきます! www.youtube.com

しかし・・・スムーズな走りで先行車をパスし、すぐに先頭グループに追いつきます!

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偉大なチャンピオンの、華麗な走りをご堪能ください!

この当時は、まだヒストリック・ロードレーシングの黎明期と言える時代で、1990年代以降のレプリカ全盛の時代とは異なり、1962年以前に作られたオリジナルのマシンが走ってました。そんなこともあってか、最近のヒストリック・ロードレーシングに比べると、絵面がとても"クラシック"な雰囲気を醸し出しています。

画像: ゼッケン「S」をつけたマシンは、トップに浮上! ゼッケン53のジャック・サンダースが駆る1962年型マチレスG50が、チャンピオンに食い下がります。 www.youtube.com

ゼッケン「S」をつけたマシンは、トップに浮上! ゼッケン53のジャック・サンダースが駆る1962年型マチレスG50が、チャンピオンに食い下がります。

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J.サーティーズのスムーズなライディングは、現役当時に"マシンに溶け込む"と評されていました。車人一体化したかのように、まるで自分の体を動かすごとく意のままにマシンを自由自在にコントロールする・・・ビッグ・ジョンの卓越したライディング技術を端的に表現する言葉ですね。

そんなマエストロの華麗な走りは、こちらの動画でも堪能することができます。約7分半の動画ですが、手に汗握る英国製サラブレッド・レーシング・モーターサイクル同士の熱いバトルを、ぜひお楽しみください!

画像: amaroo park classic bike racing youtu.be

amaroo park classic bike racing

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