1982年まで、日本の量産車にはカウリングも低いハンドルも許されていなかった。これらの規制が緩和されたのがレーサーレプリカの誕生を促したのである。そして1983年2月20日SUZUKIから発売された日本のレーサーレプリカ第1号RG250Г。そこから始まったレーサーレプリカブームの軌跡!
今回は1996年に発売されたSuzuki RGV-Γ250SP/VJ23Aをご紹介。

ワークスマシンXR95の技術を取り込んだ完全新設計の
ファイナル2サイクルレプリカ

画像: (日本のバイク遺産 -レーサーレプリカ年代記-©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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ネイキッドが来て、アメリカンが盛り上がって、レプリカはお呼びでない、という状況がここ数年続いている。販売台数をみると、レプリカ系で芳しい実績を得ているモデルは皆無だ。なのに、なぜスズキはGSX-R750をフルモデルチェンジし、今回さらにRGV250Γをも一新したのだろうか。
振り返ると、13年前の'83年にスズキがリリースした初代RGV250Γは、初の本格的なレーサーレプリカとして大いに注目を集め、高い人気を得た。その翌年の'84年には4サイクルのGSX-Rシリーズもラインアップ。スズキがレプリカをリードしていたのである。

実質最後のガンマであり最後のレーサーレプリカとなったこのモデル。排ガス規制とレプリカブームの低迷により、他メーカーは全てカラーチェンジなどのチェンジの留めていたこの時期に、SUZUKIのみ完全なフルモデルチェンジを実施しスズキが始めたレーサーレプリカブームは、「ガンマに始まり、ガンマに終わる」という形で幕を閉じたのでした。

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