いよいよ就任となったアメリカ大統領トランプ氏の海外メーカーに対する関税政策。2輪には関係ないと思っていたらまさかの可能性??

アメリカに輸入されるヨーロッパ車の50ccから500ccまでに100%の関税?

アメリカ合衆国通商代表部によるとアメリカ国内に輸入されているヨーロッパ車のうち排気量50ccから500ccまでの2輪車に100%の関税をかける検討しているとのこと。4輪にもその脅威を与えていますが、2輪にまで波及するにはどうやら肉が関係しているとか。

アメリカ牛肉はヨーロッパ(EU)の基準を満たさないため現在ヨーロッパにはアメリカ牛肉が輸入されていません。それが気に食わない米国食肉輸出連合会がアメリカ合衆国通商代表部へのロビー活動を通じて主に食品にですが、なぜか2輪にも関税をかけるように働きかけているとか。

トライアンフやドカティのようなヨーロッパメーカーにとってアメリカ市場は大きいので相当な痛手となります。この関税の話は以前に2度出てきているのですがいずれも議会を通りませんでした。今回もただのトランプ節かと思いたいところですが、実は1983年に日本の2輪メーカーが45%の関税をかけられたことがありました。この時は窮地にいたハーレーダビッドソンの救済が目的で、日本車の700cc以上のモデルに45%の関税が実際にかけられました。4年後の1987年にはハーレーも立ち直り、この関税も撤廃されたようです。

トランプ大統領のアメリカ主義を考えるとありえなくもなく、日本メーカーにとっては追い風となるかもしれませんが、同じバイク乗りとしてアメリカのライダー達がヨーロッパ車に乗りづらくなってしまうのは寂しいですね。

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