こちらの連載では、すべてのスバル車ユーザー&ファンが楽しめる、1冊まるごとスバル本ボクサーエンジンを搭載する人気モデルの最新情報誌SUBARU BOXER BROS.vol05より、“スバリスト”と呼ばれるスバル車ファン必見、ヨダレものの充実のコンテンツとその魅力を紹介していきます!(あぁこ@ロレンス編集部)
スバル360 (1958年〜1970年)
航空機技術を用いた設計で “軽自動車界のスター” に!
スバル360は日本の風景を変えてしまった小さな名車である。その開発が始まったのは、昭和30年代に突入した1955年だ。
「K-10」と名付けられた4輪車プロジェクトで、軽自動車の規格改正と当時の運輸省の国民車構想に後押しされた格好で開発がスタートした。
完成車の正式発表は、その3年後の58年3月3日である。スバル360を生んだ富士重工業は、中島飛行機を母体とするメーカーだ。だからスバル360も航空機技術を駆使して設計された。
車体関係の実務のリーダーは、伊勢崎製作所のエンジニアだった百瀬晋六氏である。
飛行機の機体と同じようにタマゴの殻の理論によるモノコック構造を採用し、車両重量はスクーターのラビット2台分の385㎏に抑え込んだ。
パッケージングも画期的だった。愛らしいシルエットで、キャビンは驚くほど広かったことを子供心に覚えている。
全長は3mに満たないが、リアにエンジンを収めて前席の足元空間を広く取った。また、後席も大人2人が座れる空間を稼ぎ出している。TEXT:片岡英明
当時、フォルクスワーゲンの 『カブト虫』 に対して、スバル360は 『てんとう虫』 の愛称で親しまれました。
えっ、めちゃめちゃカワイイんですけど… ♥︎
現代の軽自動車ブームを築いたまさに名車です。私の中ではK-carのイメージが全くなかったですが…これも忘れてはいけないスバル車の歴史、これからも注目していきたいです。