4ストロークで1970年代を戦い抜いたCCM!
CCM=クルー・コンペティション・マシーンは、1971年に創業した英国の小さなメーカーです。トライアル、モトクロス好きのアラン・クルーが作ったCCMの初期の作は、BSAのOHV500cc単気筒エンジンをチューニングして、自社製のフレームに搭載する4ストローク・モトクロッサーでした。
速い人は老いても速い!ですね
BSAブランドが消滅する1973年のちょっと前に、BSAのコンペティション部門は活動を停止していたのですが、ある意味CCMはBSAに代わる4ストローク・モトクロッサーの作り手として、英国内や世界GPの舞台で活躍することになりました。
1980年代初頭で4ストロークによるCCMのモトクロスファクトリー活動は終焉を迎えることになりますが、甚大な資本をベースに強力な2ストローク500ccモトクロッサーを開発し、超一流ライダーを起用する日本のファクトリー相手に、弱小チームながら健闘したCCMのマシンとライダーたちに、尊敬の念を覚えるオールドファンは少なくありません。
今年の秋、私はオーナー氏のご厚意で、CCMに乗ってビンテージ・モトクロス・イベントに参加したのですが、20年以上憧れていたCCMでレースができてチョー感激した次第です。
こちらの動画は、私のようなへっぽこライダーではなく、CCMが活躍した当時にファクトリー・ライダーだったジミー・エアードさんのCCMでの激走ぶりをおさめたものです。60歳を過ぎて、体格も現役時代より「ふくよか」になってますが、やはりファクトリーライダーは年を重ねてもその速さが鈍ることはないんですね・・・。
ローリング・サンダーと称された、CCMの4ストローク単気筒サウンドの心地よさとともに、エアードさんのスムーズかつ迫力ある走りを動画でお楽しみください!
ちなみにこちらは、2ストローク相手にCCMで戦ったツインショッククラスのレースですけど、こちらでもエアードさんはブッチギリの速さを披露します。あわせてお楽しみください!