画像: 高速で移動する被写体、特にモータースポーツの撮影で威力を発揮するD500をサーキットで試してみた!

高速で移動する被写体、特にモータースポーツの撮影で威力を発揮するD500をサーキットで試してみた!

レース撮影のプロはD500をどう感じた?

ニコンD500のAF(オートフォーカス)性能は同社のフラッグシップ機D5とまったく同一のユニットを搭載する。D500は発売(2016年4月28日発売)から約4カ月が経過したが、プロ写真家の第一線での評価はどうなのだろうか?

画像: レース撮影のプロはD500をどう感じた?

モータースポーツ撮影のプロ集団「日本レース写真家協会(JRPA)」会員であり、月刊カメラマン誌スタッフ(井上雅行)に「D500のAF性能の高さ」を実写作例から語ってもらった!

APS-C型センサーを持ち、広い測距エリアを持つ!

画像: ■AF-S NIKKOR 600mmf/4E FL ED VR+1.3×クロップ機能で1200mm相当の超望遠撮影に挑んだ。絞りF9 1/2000秒 AF-Cダイナミック25点

■AF-S NIKKOR 600mmf/4E FL ED VR+1.3×クロップ機能で1200mm相当の超望遠撮影に挑んだ。絞りF9 1/2000秒 AF-Cダイナミック25点

D500の購入を考えている人の多くはモータースポーツ、鉄道、飛行機、野鳥など高速で移動する被写体を撮影したい写真愛好家だろう。D500の撮像素子は「APS-C」型だから35mm判フルサイズの撮像素子を持つカメラに比べて、およそ1.5倍相当の画角を持つ。ゆえに望遠レンズを使用して被写体をより大きく撮影したい上記のようなジャンルには特に有利だ。しかもD500の高速連写性能は約10コマ/秒と充分なものだ。また、ファインダーを覗いた時に、その測距エリアの広さにも感心することだろう。

画像: フルサイズ機に比べてAF測距点を広くとれるのがD500のようなAPS-C型センサーを持つカメラの特長。これだけ測距エリアが広ければ、作画の自由度も増す。

フルサイズ機に比べてAF測距点を広くとれるのがD500のようなAPS-C型センサーを持つカメラの特長。これだけ測距エリアが広ければ、作画の自由度も増す。

それでは肝心のAF性能はどうなのだろうか? ニコンのハイエンド機であるD5と同様の新開発AF専用エンジンやAFセンサー「マルチカム20Kオートフォーカスモジュール」を採用し、合焦性能もD5と同等と謳っているが、その実力は本物なのだろうか。

画像: 非常に地味なパーツだが、AFの高速化に貢献している新開発のAF専用エンジン。画像処理エンジン「EXPEED 5」から独立してAF制御部分を独立させて搭載している。

非常に地味なパーツだが、AFの高速化に貢献している新開発のAF専用エンジン。画像処理エンジン「EXPEED 5」から独立してAF制御部分を独立させて搭載している。

連写11コマすべてが合焦!

画像: 画面センターにヘルメットを捉え続けながら秒10コマ連写。全コマを適切に合焦させるためには正確にカメラを振ることが重要だ。AF-S NIKKOR f/5.6E VR 絞りF8 1/1000秒 AF-Cシングルポイント

画面センターにヘルメットを捉え続けながら秒10コマ連写。全コマを適切に合焦させるためには正確にカメラを振ることが重要だ。AF-S NIKKOR f/5.6E VR 絞りF8 1/1000秒 AF-Cシングルポイント

結果はご覧の通りで、11コマすべてに合焦している。「D5と同等のAF性能を持つ」という宣伝文句はダテじゃない。走行写真の基本動作は、被写体の止めたい部分に選択したAFエリアを重ね合わせながらカメラを振って2、3カット連写する。その成否は連写中のファインダーの見え方に左右される。常に安定したファインダー像を得られることはプロ写真家がカメラに求める必須条件なのだ。D500のファインダーはその条件を満たしてくれているので、ストレスなくレリーズに専念できた。「百聞は一撮にしかず!(笑)」、まずは読者ご自身でD500の優れたAF性能、連写性能を体感されんことを。

画像: 興味のある方には是非、実機を触って頂きたい! www.nikon-image.com

興味のある方には是非、実機を触って頂きたい!

www.nikon-image.com
画像: http://www.motormagazine.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=715

http://www.motormagazine.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=715

もっとD500が気になる方は上掲の「ニコンD500オーナーズBOOK」を是非どうぞ!

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