ホイールベースは短く、トレッドは広くして車重はより軽く、進化し続けていくNDロードスターのストイックさは、ライトウェイトスポーツをこよなく愛するファンに長きにわたり支持されています。そんなNDロードスターがついに、激戦区スーパー耐久で初優勝!果敢にモータースポーツに挑戦する、そのカッコいい姿に注目しました!!
全国で転戦する人気の耐久イベントの スーパー耐久 とは…
スーパーGTの300クラスと同じFIA-GT3マシンのST-Xクラスから、NDロードスターのST-5クラスまで、6クラスに65台もの年間エントリーを集めて開催されている壮大なバトルだ。最低でも3時間の長丁場で2~4名のドライバーが交代で走るため、ピットワークも勝敗を大きく左右する。日本各地の主要サーキットを転戦するが、今年から一部の大会で決勝を分割で開催するなどの変更があった。
SUGO での劇的初優勝には、いくつかの秘密と幸運が存在!!!
2011年からNCロードスターでスーパー耐久にスポット参戦を開始し、14年からはフルエントリーを続けているのが、愛媛に本 拠を置く村上モータース。岡山国際サーキットのN1でチャンピオンを獲得した村上博幸代表にとって、次の目標が「全国のサーキットにロードスターで挑戦して勝つ」になったことは、以前本誌でも紹介した通り。ただ、その道は想像以上に険しかった。
そこで新型NDの登場と同時に ST-5クラスへの変更も敢行。 4月の開幕戦もてぎではまだマシンを煮詰めきれず、我慢の走行。それでもクラス8位でフィニッシュしてポイントをゲットし、次につながる戦いができた。さらに1週間後にはSUGOで「マツダファン東北ミーティング」が開催され、村上代表は2時間分の「マツ耐」にナンバー付きのNDを持ち込んで足まわりのセッティングを探る。
これが5月14日決勝の第2戦に生きて、見事にポールtoウイン。第3戦は惜しくもリタイアとなったが、後半の戦いにも大いに期待したい。今年からパートナーになった筒井克彦選手は、「國松さんに誘われ て参加しました。新しモノ好きなのでワクワクしています」とコメント。昨年からの國松宏二エンジニアに加えて、12年のS耐チャンピオンである筒井選手が加わったことが、チームにいい結果をもたらしているようだ。(原文のまま)